尻尾に関する韓国語の慣用表現

  1. 韓国語講座・勉強

ほとんどの動物には尻尾が付いていますね。

日本には「尾」や「尻尾」という言葉が入った慣用句やことわざがありますが、韓国にも同様に「꼬리」という単語が含まれている慣用表現が存在しています。

今回は尻尾に関する慣用表現の一部を例文と共に紹介します。

尻尾に関する韓国語の慣用表現

尻尾が長い?

꼬리가 길다」(尻尾が長い)は、悪事を長く続けるということを比喩的に言った言葉です。

これは、よく「꼬리가 길면 밟힌다」(尻尾が長ければ踏まれる)や「꼬리가 길면 잡힌다」(尻尾が長ければ捕まる)といった形で使われます。

その意味は、いくら人知れず悪いことをしても長く何度も続けていると結局は発覚してしまうというものです。

유진:그동안 자꾸 거짓말하고 놀러간 거 엄마한테 걸려서 엄청 혼났어.

これまでよく嘘をついて遊びに行ったことがお母さんにバレて、ものすごく怒られたよ。

지훈:드디어 걸렸구나. 꼬리가 길면 잡힌다고 하더니, 조심하지 그랬어.

ついにバレたんだね。尻尾が長ければ捕まるっていうけれど、気をつければよかったのに。

上記の例文に出てきた単語の「걸리다」には時間が「かかる」、病気に「かかる」、物が「引っかかる」など様々な意味がありますが、ここではあることをしている途中で「見つかる」という意味で使われています。

혼나다」は「」が「魂」、「나다」が「出る」という意味ですので、直訳では「魂が出る」になりますが、「ひどい目に遭う」とか「厳しく叱られる」とかいった意味で用いられます。

韓国の白黒の縞模様の毛布の上に横たわる2匹の犬。

また「꼬리가 길다」には部屋の戸を閉めずに開けたまま出て行くという意味もあります。

유미:집안인데도 너무 추워.

家の中なのに、とても寒い。

지우:아, 문이 열려 있네. 꼬리가 긴 사람이 누구야?

あっ、ドアが開いているよ。尻尾が長い人は誰なの?

例文の中にあった文法「~인데도」は逆接の表現「~는/()/인데도」(~のに)が名詞に付いた形です。

これを動詞と存在詞の語幹に付けたい場合は「~는데도」を使います。

形容詞の場合は、パッチムがある形容詞の語幹には「~은데도」、パッチムがない形容詞の語幹には「~ㄴ데도」を付けます。

尻尾を下ろす?

꼬리를 내리다」(尻尾を下ろす)は相手の圧力によって縮み上がったり自分の意志や主張を抑えて従ったりすることを表しています。

日本語の慣用句に「尻尾を巻く」というものがありますが、それと同じような意味ですね。

미나:아까 엄마랑 싸웠어. 진짜 짜증나.

さっきお母さんとケンカした。本当にムカつく。

아버지:무슨 사정이 있었는지는 잘 모르지만 니가 먼저 꼬리 내리고 진심으로 사과해.

どんな事情があったかはよくわからないけれど、おまえがまず尻尾を下ろして心から謝りなさい。

上の例文に出てきた「짜증나다」は「짜증」が「かんしゃく」という意味ですから、直訳すると「かんしゃくが起きる」となりますが、「イライラする」という意味でよく使われます。

韓国の緑の野原を犬が走り回っている。

尻尾に尻尾を噛む?

꼬리에 꼬리를 물다」(尻尾に尻尾を噛む)は行列や車列、噂や考えなどがずっと続くことを表します。

지우:와~! 사람들이 엄청 많네요.

わ~!人がものすごく多いですね。

서연:그러네요. 아직 공연이 시작되기까지 시간이 좀 남았는데 줄이 꼬리에 꼬리를 물고 늘어서 끝이 안 보이네요.

そうですね。まだ公演が始まるまで時間がちょっと残っているのに行列が尻尾に尻尾を噛んでできていて終わりが見えませんね。

例文中に出てきた「~네요」(~ですね/~ますね)は感嘆の表現です。

動詞と形容詞の語幹には、そのまま「~네요」を付けます。

名詞の場合はパッチムがあれば「~이네요」、パッチムがなければ「~네요」を付けます。

まとめ

今回は「尻尾」(꼬리)という単語が入ったイディオムをご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか?

皆さんもこれらの慣用表現を使って、楽しく会話してみてくださいね。

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