韓国語の動詞の活用・肯定文・否定文の作り方を知ろう

  1. 韓国語・ハングル基本

韓国語も日本語と同じで動詞を過去形や否定形など活用させる時、それぞれ違う活用の仕方をします。日本語では自然と使っていますが、韓国語も活用の仕方を知るとすんなりと頭に入ってくるかも。

今回はそんな韓国語の動詞の活用について勉強しましょう。

韓国語の動詞の活用・肯定文・否定文の作り方を知ろう

まずは韓国語の動詞について知ろう!

活用のしかたを知る前に、まずはよく使われる韓国語の動詞を知ることから始めましょう。韓国語の動詞も日本語の動詞同様、過去や否定など活用する時、語幹はそのままにその次にくる部分が変化していきます。

ちなみに語幹とは、単語が活用する時に変化しない部分の事。例えば日本語の「行く」の場合、活用する時に「行きます」「行かない」など語尾は変化しますが、「行」は変わっていませんね。これが語幹です。

韓国語の動詞も語幹と語尾に分けることができ、活用する時は語尾の部分だけ変化していきます。活用のしかたを覚える前に、今ご説明した以下の2つをしっかり頭の中に入れておけば、よりスムーズに活用について理解できると思います。

  1. 韓国語の動詞は語幹と語尾に分けることができる
  2. 日本語同様、韓国語の動詞を活用させても語幹は変化しない

それでは次に、日常生活でよく使う基本動詞を40個をご紹介しましょう。活用の仕方については後で説明しますが、합니다体、해요体に活用した形も一緒にまとめておきますね。

※原形→합니다体→해요体の順に並べています。

  • 行く:가다・갑니다・가요
  • 来る:오다・옵니다・와요
  • 食べる:먹다・먹습니다・먹어요
  • 飲む:마시다・마십니다・마셔요
  • する:하다・합니다・해요
  • 書く/使う:쓰다・씁니다・써요
  • 話す:말하다・말합니다・말해요
  • 聞く:듣다・듣습니다​​・들어요
  • 読む:읽다・읽습니다・읽어요
  • 見る:보다・봅니다・봐요
  • あげる:주다・줍니다・줘요
  • 買う:사다・삽니다・사요
  • 売る:팔다・팝니다・팔아요
  • 座る:앉다・앉습니다・앉아요
  • 寝る:자다・잡니다・자요
  • 起きる:일어나다・일어납니다・일어나요
  • 歩く:걷다・걷습니다・걸어요
  • 走る:뛰다・뜁니다・뛰어요
  • 待つ:기다리다・기다립니다・기다려요
  • 持つ:들다・듭니다・들어요
  • 泣く:울다・웁니다・울어요
  • 笑う:웃다・웃습니다・웃어요
  • 失くす:잃다・잃습니다・잃어요
  • 探す:찾다・찾습니다・찾아요
  • 遊ぶ:놀다・놉니다・놀아요
  • 覚える:외우다・외웁니다・외워요
  • 会う:만나다・만납니다・만나요
  • 教える:가르치다・가르칩니다・가르쳐요
  • 習う:배우다・배웁니다・배워요
  • 乗る:타다・탑니다・타요
  • 降りる:내리다・내립니다・내려요
  • 勉強する:공부하다・공부합니다・공부해요
  • 考える:생각하다・생각합니다・생각해요
  • 働く:일하다・일합니다・일해요
  • 休む:쉬다・쉽니다・쉬어요
  • 着る:입다・입습니다・입어요
  • 履く:신다・신습니다・신어요
  • 脱ぐ:벗다・벗습니다・벗어요
  • 開ける:열다・엽니다・열어요
  • 閉める:닫다닫습니다・닫아요

上のように、韓国語の動詞の基本形は「〜」という形です。「〜」の部分は変化がないのがわかると思いますが、「〜」の部分が語幹で「」の部分が語尾ということです。

活用させるときは、この語尾の部分だけ変化させることを覚えておくと良いでしょう。

そして、この一覧表をよーく眺めておくと、後に説明する活用の規則が理解しやすくなります。また規則を学んでこの一覧表を見直すと腑に落ちてくると思いますので、時々見直すこともおすすめです。

過去、現在、未来を示すボタンを押す人。

肯定文の作り方

まずは、普通の「です・ます」で終わる肯定文の作り方から学びましょう。

先ほどの一覧表に記載した합니다体、해요体は日本語に訳すると「です・ます」となるのですが、합니다体はよりかしこまったニュアンスの「です・ます」、해요体は少しカジュアルで硬すぎない丁寧な表現で、それぞれに活用のルールがあります。

합니다体の肯定文

最初に比較的活用ルールが簡単な합니다体からご紹介しましょう。

합니다体は上の表を見るとわかるように「습니다」、または「ㅂ니다」という2種類の語尾がつけられています。つまり、全ての言葉は語幹+습니다、もしくは語幹+ㅂ니다になるというわけです。

では、その分け方の規則は何でしょうか?

ずばりパッチムの有無です!(一部例外がありますが…)語幹に습니다ㅂ니다のどちらをつけるかは、パッチムの有無で決まります。

  • 語幹(パッチムあり)の場合は +습니다
  • 語幹(パッチムなし)の場合は +ㅂ니다

【語幹(パッチムあり)+습니다の例】

例えば신다(履く)という動詞ですと、

→ 語幹の습니다をつけるだけ → 신습니다(履きます)

【語幹(パッチムなし)+ㅂ니다の例】

例えば오다(来る)という動詞ですと、

→ 語幹にㅂ니다をつけるだけ → 옵니다(来ます)

ほぼ全ての動詞にこのルールが適応されますが、ほんの少し例外があります。

【例外】

語幹(パッチム「(リウル)」)の場合は +ㅂ니다

パッチムが「(リウル)」の場合、パッチムがあってもㅂ니다をつけるのですが、語幹から「」のパッチムを取って「ㅂ니다」をつけます。

例えば열다(開ける)という動詞ですと、

→ 語幹から「」のパッチムを取ってㅂ니다をつける → 엽니다(開けます)

活用の形は2種類しかなく、パッチムの有無で判断できるので(例外となる単語も少ないので、ほぼパッチムを確認するだけです)活用がしやすいですね。

해요体の肯定文

해요体は합니다体に比べ柔らかい印象を与えます。丁寧でありながらも柔らかい表現なので、親しい目上の人にも使えます。

해요体は大きく3つの活用の形があります。動詞の語幹に「아요」もしくは「어요」をつける場合と、「해요」となる場合の3つです。

해요体を作るときはまず、語幹の最後の母音が陽母音()か陰母音(以外)かを見ます。

陽母音の場合は「語幹+아요」、陰母音の場合は「語幹+어요」で해요体になります

하다」で終わる動詞の場合は「語幹+여요」になるのですが、「하여요」に縮約が起きて「해요」になります。縮約は必ず起きる場合と、縮約をしなくても間違いではない場合がありますが、会話文では縮約して使うのが普通です。

【語幹の最後の母音が陽母音(ᅡ、ᅩ)】

語幹+아요찾다(探す)→ +아요 찾아요(探します)

【語幹の最後の母音が陰母音(ᅡ、ᅩ以外)】

語幹+어요먹다(食べる)→ +어요 먹어요(食べます)

【하다で終わる動詞】

語幹+여요공부하다(勉強する)→ 공부하+여요 공부해요(勉強します)

  • 語幹に「아요」がつく例:動詞 닫다(閉める)の場合

→ 語幹「」に아요をつける → 닫아요(閉めます)

창문을 닫아요. 

窓を閉めます。

  • 語幹に「어요」がつく例:動詞 배우다(習う)の場合

배우 → 語幹「배우」に어요をつける → 배워요(習います)

학교에서 수학을 배워요.

学校で数学を習います。

  • 動詞 하다(する)の場合

→ 語幹「」に여요をつける → 하여요 해요(します)

매일 공부해요. 

毎日勉強します。

해요体は3パターンに活用が分かれますが、陽母音かどうかを見分ければ活用の仕方は簡単に見つけられそうですね。色々な動詞で練習してみましょう。

数字が飛び出す目覚まし時計。

動詞の過去形の作り方

それでは합니다体、해요体を過去形にするにはどうしたらよいのでしょうか。ざっくり説明しますと、肯定文で出てきた区分でそれぞれ過去を表す「」「」「」を加えるだけで過去形に活用できます。

それでは、それぞれの場合で例を挙げてご説明しましょう。

합니다体の過去形の作り方

합니다体の過去形の作り方は、해요体の肯定文の作り方と同じく3パターンです。

基本的には語幹に「았습니다」、または「었습니다」という語尾をつけるのですが、「하다」で終わる動詞の場合は「했습니다」もしくは「하였습니다」になります。

会話では縮約形の「했습니다」を使いますので、こちらだけ覚えておいても良いですね。

活用の規則も해요体の肯定文と同じで、語幹の最後の母音が陽母音か陰母音かで区別します。

【語幹の最後の母音がㅏ、ㅗの陽母音】

語幹+ 았습니다찾다(探す)→ + 았습니다찾았습니다(探しました)

도서관에서 책을 찾았습니다. 

図書館で本を探しました。

【語幹の最後の母音がㅏ、ㅗ以外の陰母音】

語幹+었습니다먹다(食べる)→ +었습니다 먹었습니다(食べました)

샐러드를 먹었습니다. 

サラダを食べました。

【하다で終わる】

語幹+여요공부하다(勉強する)→ 공부하+였습니다공부했습니다(勉強しました)

영어를 공부했습니다. 

英語を勉強しました。

해요体の過去形の作り方

해요体の過去形の作り方は、해요体の肯定文の作り方と同じく3パターンです。

基本的には語幹に「았어요」、または「었어요」という語尾をつけます。「하다」で終わる動詞の場合は「했어요」になります。

【語幹の最後の母音がㅏ、ㅗの陽母音】

語幹+았어요보다(見る)→ 았어요 봤어요(見ました)

아침에 뉴스를 봤어요.

朝ニュースを見ました。

【語幹の最後の母音がㅏ、ㅗ以外の陰母音】

語幹+었어요울다(泣く)→ 었어요 울었어요(泣きました)

영화를 보고 울었어요.

映画を観て泣きました。

【하다で終わる】

語幹+였어요생각하다(考える)→ 생각하였어요 생각했어요(考えました)

도움이 필요하다고 생각했어요.

助けが必要だと思いました。

韓国の赤い x と緑のチェック マークが付いている木のブロックを持つ手。

否定文の作り方

韓国語の否定する言い方は2種類あります。1つは動詞の前に「」をつける方法、そしてもう一つは動詞の後に「지 않다」をつける方法です。

〜」は簡単に活用でき口語的な表現で、「~지 않다」は少し硬い印象の表現です。

「~지 않다」は新聞や論文などでより多く用いられる表現ですので、日常会話では「〜」を使う方が自然です。

ただ「 〜」は単純な否定の意味もありますが、場合によっては強い否定の意志を表す表現なので、口調や使う場面に気をつけると良いですね。

否定形「안 〜」

この否定文の作り方は簡単で、動詞の語幹の前に「」を付けるだけです。합니다体であろうが해요体であろうが、語幹の前に「」を付けるだけなのですが、하다で終わる動詞については少し注意が必要です。

〇〇하다の〇〇に当たる部分に名詞を意味する言葉や漢字語が入る動詞の場合は、語幹の前ではなく하다の前に「」を付けます。

「(名詞)하다」という動詞は、名詞に「하다(する)」という動詞を付けた表現で、「공부하다(勉強する)」や「운전하다(運転する)」などが該当します。

例えば「韓国語の勉強をする」という表現を考えてみましょう。この場合は「勉強する」という意味を表す漢字語「공부하다」が使用されます。

공부하다」に「~」を付けて「안공부하다」と表現した場合、直訳すると「勉強しない」という意味になります。

しかし韓国語では「勉強しない」という表現はあまり使用されず、これを避けるために「공부하다」に「~」を付けることはできません。

そのため、代わりに「공부하다」を名詞化して、助詞「를/을」を付けて表現します。つまり「공부하다」を「공부를 하다」と表現し、それに「~」を付けて「공부를 안 하다」と表現することができます。

上表で紹介した動詞ですと、

  • 話す:말하다は言葉という名詞)
  • 勉強する:공부하다공부は勉強という名詞)
  • 考える:생각하다생각は考えという名詞)
  • 働く:일하다は仕事という名詞)

これらの動詞の場合は以下のように하다の前に「」を付けます。

  • 말하다말 안 하다
  • 공부하다공부를 안 하다
  • 생각하다 생각을 안 하다
  • 일하다일 안 하다

ちなみにこのルールは하다で終わる動詞の場合のルールで、하다で終わる形容詞の場合は語幹の前に「」を付けるので注意が必要です。

」を使った否定文の例文です。

버스를 안 타요. 

バスに乗りません。

요즘은 바빠서 안 쉽니다. 

最近は忙しいので休みません。

例文を見て気付いた人もいるかもしれませんが、「」の後にはわかち書き(띄어쓰기)を入れることをお忘れなく。

否定形「~지 않다」

2つ目の韓国語の動詞の否定形の作り方は「~지 않다」を使う方法です。こちらは「」よりも簡単で、語幹の後ろに「~지 않다」を付けるだけです。

합니다体であれば「~지 않습니다」で、その過去形は「~지 않았습나다 」となります。해요体であれば「~ 않아요」で、過去形の場合は「~지 않았어요」を語幹の後に付けます。

このように否定する動詞ではなく、않다の活用を変化させることがポイントです。

活用の仕方が簡単なので多用したいところですが、最初にお伝えした通り、口語的な表現である「~」に対して「~지 않다」はフォーマルな硬い表現だということを念頭に入れて使いましょう。

다이어트 중이라서 저녁을 먹지 않아요.

ダイエット中なので夕食を食べません。

그들은 우리를 기다리지 않았습니다.

彼らは私たちを待ちませんでした。

まとめ

今回は韓国語の動詞の活用についてご紹介いたしました。それぞれ語尾につけるものは違いますが、区分の仕方の基本は同じだったので簡単に覚えられたのではないでしょうか?

動詞を活用できるようになると韓国語の表現の幅がぐっと広がります。是非練習してみてくださいね。

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