プサンorブサン?韓国語のハングル文字を学ぶ理由とその重要性

    1. 韓国語発音

    韓国語の勉強を始めようとする時に、まず戸惑うのは馴染みの無いハングル文字ですよね。

    そんなハングル文字を回避して、英語やカタカナでも韓国語は勉強できるのでしょうか?

    プサンorブサン?韓国語のハングル文字を学ぶ理由とその重要性

    ハングル文字勉強の必然性

    K-POPあるいは韓国ドラマに陶酔し、韓国語をこれから習おうとしている人によく聞かれる質問が、文字(ハングル)を学ぶべきかどうかの質問です。

    韓国語の初級者向けの教材の中には、ハングルなしで英語表記、もしくはカタカナ表記だけを並べてあるものも結構あったりもしますね。

    必然の理由

    私の答えは、相手の老若男女、母国語に関係なく、「もちろん字と一緒に学んでください!」と、いつも同じです。

    理由は二つ。ハングルは非常に体系的にできていて、集中すれば意外と簡単に読めるようになること。

    もうひとつはある言語を他の言語で表記することには限界があるからです。

    韓国語の音はやはりハングルでしか表しきれないのですね。

    例・ブザンとブサン

    現在では「Busan」と英語表記されている日本に近いあの港町、釜山(부산)はかつて「Pusan」と英語表記されていました。

    2002年のローマ字表記法の改訂に従い、多くの韓国語の英語表記が修正され、「Pusan」が「Busan」になったのもそのためですね。

    (実際の韓国語の発音はPではなくBにより近いというのがその理由)

    日本語の表記はまだプサンが多くブサンではないようであるけれど…。

    済州島(제주도: チェジュとう)もかつてはChejuでしたが、 Jejuと表記されるように変わっています。

    昔の表記に慣れている私は、違和感がぬぐえませんが、確かに日本語表記ではジェジュブサンのほうが元の韓国語の発音には近いのです。

    (これに異論のある方もいるはずです。)

    韓国の活気に満ちた都市の中心部にあるにぎやかなバス停。

    例・ガンナムスタイルとカンナムスタイル

    あの「Gangnam Style강남스타일)」も日本で「ガンナム」ではなく「カンナムスタイル」となっているのはソウルにある江南地域が既に日本語でカンナムと定着していたからに違いありません。

    「一体、カンナムなのかガンナムなのか?」と詰問する人もたまにいて、「GとKの中間の音」と答えるしかなく、訳がわからなくなります。

    そして、この表記の混乱を解決できるのはハングルしかない!ということになりますね。

    韓国語の発音は、上達に重要な要素

    発音は円滑な会話のためにこの上なく重要な要素です。

    しかし、発音は、ただ単に発音の法則だけを一生懸命勉強したからといって会得できるものではありません。

    「体育科目」、「演技科目」、「ゲーム科目」を忠実に履修した時に完成する結晶です。

    shutterstock_116265958

    ハングルはスイカのようなも

    ハングルはスイカ?

    表面は緑ですが、中は真っ赤。

    切ってみるまでどんな味か分からないスイカのように、ハングルも目に見える文字と実際の発音が違うので、聞いただけでは言葉の意味が把握できないことがたくさんあります。

    【居酒屋体験で】

    私が日本語学校の初級クラスに通っていた時、友達と初めて白木屋という居酒屋に行きました。

    みんな日本語ができないので、料理を注文することさえ緊張していましたが、店員さんがテーブルに来るなり「おとしは?」と聞くんです。

    瞬間、知っている単語が聞こえた!という喜びで「27歳です」と胸をはって答えました。

    でも、店員さんはポカンとした顔でまた聞くんですね。「おとしはいりますか?」その時初めて日本の居酒屋には「お通し」という有料のつきだしがあるということを知りました。

    【コンビニ体験で】

    また、コンビニで男性の店員さんに向かって、「ふくろください」というべきところを「こころください」と言ってしまい、慌てたこともありました。

    発音にはプロセルや対面知識も必要

    このように発音とは、情報知識リスニング、リーディングで得た暗記した知識)だけで分かるものではありません。

    プロセス知識発音練習やトレーニングなど、プロセスを通して得た知識)や対面知識ぶつかりながら、恐れや羞恥心を克服して得た知識)を得て初めてマスターできるものなのです。

    いくら情報知識(たくさんの単語や文法を暗記=input)をたくさん持っていてもいけません。

    プロセス知識(発音練習、ライティング=output)対面知識(突発的な状況に対処する瞬発力)を備えていなければ、10年テコンドーを習ったのに、ただ打ちのめされて帰ってくるのと同じ状況を体験することになります。

    なぜでしょうか?10年間、サンドバッグだけを打っていたからです。

    10年間、サンドバックだけを打ってテコンドーを習った人より、実戦で戦った経験が多い人が勝利するのは当然のことです。

    shutterstock_207083683

    発音とは単純に声を出すことではない

    発音に大切な事1

    言葉です。言葉(発音)は必ずこの3段階の知識を通って初めて会得できます。

    ですから、言葉(発音)が上手になりたいと思う人は、正確な音を聞く能力も大切ですが、一番重要なことは、心の恐れや羞恥心と向かい合おうとする意志です。

    発音に大切な事2

    第二に、体力が必要です。言葉(発音)を1つ発するにも400個もの筋肉が動きます。

    リーディング、ライティング、リスニングは集中力さえあればできますが、話すことは体育科目なので、すぐに葱キムチのようにくたくたになってしまいます。

    発音に大切な事3

    第三に、チェ・ジウにならなければいけません。話すことは演劇科目でもあります。

    べ・ヨンジュンの相手役のオーディションに出たと思って脚本(文章)を見て、声に強弱をつけ、できる限り大きな声で、脚本(文章)を繰り返し音読しなければいけません。

    大きな声で読む練習ができた人は、人前でも大きな声で話すことができます。

    発音に大切な事4

    第四に、卓球選手にならなければいけません。

    話すことは、ゲーム科目です。話し相手がいなければペット、ペットもいなければ、想像上の人物をつくって、想像の中で向かい合って言葉を交わす練習をしてみてください。

    : 자기야 잘 자.  

    私:ダーリン、おやすみ。

    배용준: 내꿈 꿔.   

    ヨン様:ぼくの夢を見てね。

    : 자기두~    

    私:ダーリンも~

    このように発音というのは、情報知識を詰め込んだからといってマスターできるものではなく、まず心の恐れや羞恥心と向かい合おうとする意志をもつことが最優先だと言えます。

    そして、「体育科目」、「演技科目」、「ゲーム科目」を忠実に履修、修了した時、初めて完成する結晶体なのです。

    聞き取りに必要なのは楽しい会話

    発音は楽しい会話の中でよく聞きとれる」と言えるでしょう。そんな楽しい韓国語の会話を見てみましょう。

    shutterstock_211773232

    軽いジョークをからめた会話

    A : 이야…반가워요~. 옷이 멋지네요~

    A: いやぁ、お会いできて嬉しいです。洋服が素敵ですね。

    B : 저도 반가워요~. 고마워요~ 

    B: 私もお会いできて嬉しいです。ありがとう。

    A : 모델이 좋아서 그런가 잘 어울리네요. 설마 마네킹은 아니죠?

    A: モデルがいいからかな、よくお似合いですね。まさかマネキンじゃないでしょう?

    B : 아니에요. 사람 맞습니다~ 

    B: いいえ。人ですよ~

    A : 이야…마네킹이 말도 하네요?

    A: いやぁ、マネキンが言葉をしゃべるんだ?

    B : ㅋㅋㅋㅋㅋㅋㅋ

    B: ククククク

    A : 웃는거 보니 사람이 맞네요. 

     A: 笑ってるのを見ると、確かに人だね。

     12324

    ハングル文字の勉強法は?

    しかし、ハングルは似たような丸や棒や三角が並んでいて、紛らわしそうに見えて取り掛かりづらいという人も多いようです。(ちなみに三角はありません・・。)

    どうすれば?!やり方は人それぞれ、ひたすら書き続けるのも良し、K-POPを聞きながらハングルを眺めるのも良し。

    メニューがハングルで書いてある韓国料理屋を訪れ、焼酎片手に韓国語で注文してみるも良し…?

    使える韓国語をカフェで習得
    何度でも聞ける1対1レッスンはコスパ最強
    【先生を選んで、無料体験する!】

    開く

    この記事を読んだ方はこんな記事も読んでいます

    釜山 - 韓国 - 韓国 - 釜山 - 韓国 - 釜山 -。

    愛される釜山の方言

    釜山を舞台に作られた数々の映画やドラマがヒットして、釜山の方言をマネする人が増えました。テレビでも釜山出身の芸能人が釜山の方言で番組を盛り上げるなど、みんなから愛…