韓国の伝統茶文化:茶道から人気のカフェ文化まで

  1. 韓国歴史・文化

韓国のカフェは日本とは雰囲気が違い、おしゃれな空間や写真に映えるスイーツが重視されていて、韓国人のみならず多くの日本人が集っています。

今回は韓国のお茶文化に注目し、現在も愛される秘密を紹介します。カフェで使えるフレーズも学習できますよ。

韓国の伝統茶文化:茶道から人気のカフェ文化まで

韓国の茶文化の進化と変容

韓国の茶文化は長い歴史を持ちますが、近年はさらに急速な変化を遂げています。伝統的な茶道(다도)から始まり、カフェ文化と融合し、新たな魅力を生み出しています。

古来より、茶()は韓国の生活や文化に根付いており、伝統的な茶の点て方や茶器を楽しむ人々も多いです。しかし若い世代には、カフェのメニューとして茶を楽しんだり、茶を取り入れた新しいスタイルの飲み物として楽しんだりするのが人気です。

このように様々な変化を遂げながら、韓国の茶文化は多くの世代に愛されています。

伝統的な茶文化

日本では緑茶や抹茶・麦茶・蕎麦茶・玄米茶など、日常的に飲まれるお茶がたくさんあります。その多くが、乾燥させた植物の葉や実を煮出した甘くないもので、砂糖を入れずすっきりと香りと風合いを楽しむものですよね。

韓国にもお茶を飲む文化は昔からあり、伝統茶(전통차)といわれるお茶の種類はたくさんあります。しかし韓国でお茶と呼ばれるものは、日本のお茶とは少し違います。

日本でもおなじみの緑茶や麦茶もよく飲まれていますが、韓国では柚子や梅・カリンといったフルーツを使って作る甘い味の飲み物や、漢方を煎じて作られる飲み物もお茶として好まれているのです。

それらのお茶はどれも、のどに良い・風邪に効く・疲労回復に良いなど、健康志向で飲まれることも多いのが特徴となっています。

韓国の伝統的な衣装を着た人が、赤いマットの上に置かれた急須と様々な茶器の横に座り、小さな茶碗を持っている。背景には花の入った籠がある。

代表的な韓国の伝統茶

韓国で親しまれる伝統的なお茶をいくつか紹介します。

ゆず茶(유자차:ユジャチャ)

日本でもよく知られた韓国の伝統茶の一つですよね。多くは秋にとれる柚子を使って作られます。

  1. 柚子を四等分して皮は薄く千切りにします
  2. 実は種を取り出し、汁を絞って同量の砂糖か蜂蜜と一緒にビンやカメに漬けこみます

一週間くらいすれば果汁がたくさん出てくるので、実と汁を1スプーンずつコップに入れて、熱い湯を注いで飲んだり、やかんに実を入れて少し煮立てたりしていただきます。

夏に冷やして飲めば、甘酸っぱくさっぱりした飲み物となり、子どもも好んで飲みます。ビタミンたっぷりで美肌や風邪予防に良いといわれています。

ナツメ茶(대추차:テチュチャ)

半分くらい熟したナツメを用います。

  1. 水で洗って干したナツメと水を1:3の比率で入れ、ナツメが完全に柔らかくなるまで長く煮込みます
  2. 布巾で絞った汁を水飴のようになるまでさらに煮詰めます
  3. 蜂蜜を混ぜてビンに入れればシロップの完成です

熱いお湯で割れば香り豊かなナツメ茶が出来上がります。

ナツメは昔から神経衰弱・貧血性・食欲不振・無気力・冷え性などに効果があるといわれています。日本ではあまり飲む機会がないので、どんな味がするのか気になりますね。

梅茶(매실차:メシルチャ)

梅の実(매실:メシル)の果汁のお茶で、5月末から6月中旬に採れる青梅で漬けます。梅の実はリンゴ酸・クエン酸などの有機酸のほか、カルシウム・リン・カリウムなどの無機質・カロチンも含んでいて栄養抜群です。

疲労回復に良く、解毒・殺菌作用があるので食中毒を防ぐともいわれています。また消化を促進させる効果もあるそうで、食後にもよく飲まれます。

日本では梅酒がよく飲まれているので、それに近い味を思い浮かべるとイメージが湧きやすく、とても美味しそうですよね。

五味子茶(오미자차:オミジャチャ)

干した五味子(ゴミシ)の実で作るお茶です。日本ではあまり見ることのない果物ですよね。

五味子は名前の通り、甘味・すっぱい味・苦い味・辛い味・塩味の5つの味を持っています。昔から強壮剤として知られ、肺を保護し、痰や鎮をおさえるのにも効果があると言われています。

五味子の実は色が薄く、その年にとれたものを選ぶのが上手に作るコツだそうです。五味子の実を水に一晩つけるとできあがりで、飲むときは砂糖や蜂蜜を入れてもおいしいですよ。温かくしても冷やして飲んでおいしく、鮮やかな濃いピンク色がとてもきれいです。

日本でも楽しめるものから、韓国でないと味わえないものまで、様々な種類のお茶をご紹介しました。日本で楽しまれるお茶とはかなり様子が違うものが多く、韓国料理で疲れた胃を休めるのに役に立ちそうですね。

韓国のカフェ文化のトレンド

InstagramやXなどのSNSが普及ししている現在では、韓国のカフェは写真に映える見た目やおしゃれな雰囲気から若者の注目を集めています。

ユニークな内装やインテリア、可愛らしい見た目のドリンクが人気を博し、一度注目されると多くの若者がそれを目当てに列を作ります。健康志向の高まりから、オーガニックや自然食材を使用したメニューも徐々に増えています。

韓国のドラマやVlogなどでよく見られるように、カフェのテイクアウト文化も根強く、特に忙しい都市生活を送る人々には毎日の生活の一部として定着しています。

出勤前に、同僚とのランチのあとに、休憩時間に、カフェで飲み物を買ってオフィスに戻る姿が印象的ですよね。また、上司がカフェをごちそうする場面も韓国ドラマで見たことがあるでしょう。これも韓国の特徴なのかも?

素朴な木の上に、色とりどりの韓国餅が詰められ、草で覆われた竹製の蒸し器が置かれています。

韓国茶を楽しむ方法

日本ではお茶といっしょに伝統的な和菓子を食べますよね。格式の高い練り切りのような和菓子だけでなく、どら焼きやおせんべいなど、現在でも広く親しまれているものも多くあるでしょう。

韓国でも、お茶と一緒に楽しむ伝統的なお菓子がたくさんあります。広く親しまれているものから、あまり観光客には馴染みのないものまで、広くご紹介していきます。

さまざまな韓国伝統菓子

韓国の伝統菓子はほとんどがお餅です。このお餅は日本のお餅と違ってあまり伸びません。

韓国の食べ物の中で最も季節感があらわれるお餅は、蜂蜜や松の実・ナツメ・よもぎ・豆などをふんだんに使い、材料本来の味がよく生かされています。

韓国のお餅はお菓子としてそのまま食べることができ、ケーキやチョコレートなどより低カロリーで健康的なので、現在の若者に好かれているもの多くありますよ。

薬菓(약과:ヤックァ)

若者を中心にブームを巻き起こし、クッキーやマカロンなどと組み合わせたお菓子もコンビニやカフェなどで多く発売されました。

小麦粉にゴマ油・蜂蜜・酒・生姜汁などを入れ、混ぜ合わせて油で揚げたあと、蜂蜜を塗ったもので、手作りするには工程が多く少し面倒です。甘くて香ばしく、またやわらかいので口の中にいれるととろりと溶けますよ。

うるち粉の蒸し餅(ぺクソルギ:백설기

うるち粉に塩を混ぜて塊のまま蒸したものです。中にあんは使わず、シンプルな味が特徴です。昔から子どもが生まれて100日目や1歳の誕生日にこの餅を作って親戚や近所の人たちに分ける風習があり、現在でもこの伝統は受け継がれています。

この餅は中に何かを混ぜたりいれたりせず純白色であるため、子どもが純粋に、また健康に育つようにと願う意味が込められているのです。

松餅(송편:ソンピョン)

秋夕(추석:チュソッ、韓国の旧盆)のときに頭に思い浮かんでくるほど代表的な名節料理で、米粉に熱い湯をかけながらこね、豆・ゴマ・栗などで作ったあんを入れてきれいに形作るものです。

これを松の葉を敷いた蒸し器に入れて蒸すと松の葉の香りが染みだし、餅には松の葉の模様がつきます。昔の人は「ソンピョンをきれいに作ることができればお嫁に行ってから可愛い女の子が生まれる」と言い、一生懸命にソンピョンを作ったともいわれています。

居心地の良いカフェの木のテーブルに2人の女性が座り、コーヒーを楽しんでいる。髪の長い女性の1人は微笑みながら、もう1人の女性を見つめながら手をかざしている。彼女たちは友好的な会話を交わしているようで、おそらく最近韓国を旅行した時の話をしているのだろう。

韓国語で茶の文化を楽しむ

韓国語を勉強し始めたら、カフェで韓国語を使って注文をするのに憧れますよね。入ってみたいカフェが多くあっても、韓国語を勉強している人たちにとって、注文・オーダーは大きな壁に感じてしまうでしょう。

ある程度韓国語を勉強していざ注文をチャレンジしてみても、なにか聞かれたときに答えられなくて困ることが多いのが実態です。会話が続けられるように、カフェでどんなやりとりがされるのか、事前に学習しておきましょう。

カフェでの注文の仕方とマナー

韓国ではタッチパネル式のセルフオーダーシステムの導入が進み、注文後に出てくるレシートに表示される注文番号を確認して、商品を受け取りに行けば良いカフェもどんどん登場しています。

なので、スタッフと全く会話をする必要がないカフェもたくさんありますが、韓国の方と話せる折角の機会に、韓国語で注文できるように練習したいですよね。

カフェでの茶に関する基本的な会話フレーズ

注文の際には、ドリンク名・ホットかアイスか・サイズ・数量・どこで飲むかについて聞かれることが多いので、それぞれ準備をしておくと良いでしょう。

점원:주문 하시겠어요?

店員:ご注文をどうぞ。

:홍차 두 잔 주세요.

客:アメリカーノを2杯ください。

점원:따뜻한 걸로 하시겠어요?  아이스로 하시겠어요?

ホットになさいますか?アイスになさいますか?

:따뜻한 걸로 주세요.

ホットでお願いします。

점원:드시고 가세요? 가지고 가세요?

お召し上がりですか?お持ち帰りですか?

:먹고 갈게요. 아이스 얼그레이티 한 잔 주세요.

食べていきます。アイスアールグレイティーを1杯ください。

점원:사이즈는 어떻게 하시겠습니까?

サイズはどうなさいますか?

:작은 걸로 주세요.

小さいサイズでください。

:따뜻한 매실차 큰 걸로 주세요.

温かい梅茶の大きいサイズをください。

점원:사천원입니다.

4,000ウォンです。

:카드로할게요.

カードでお願いします。

점원:카드를 꽂아 주세요.

クレジットカードを(端末に)差し込んでください。

カフェの店員は早口で話すことが多いですので、慣れないうちは聞き取るのが難しいかもしれませんが、口に出して練習をして、スムーズな注文ができるよう頑張ってください。

韓国カフェの魅力的な体験

カフェは本来、カフェドリンクを楽しむ・友人との会話を楽しむ・読書や勉強をするなどの楽しみ方等で知られています。しかし、近年はそれ以外にも新たな楽しみ方が生まれていて、その楽しみ方の誕生には、社会・文化的な変化が大きく関わっています。

様々な用途で使われる韓国カフェ

韓国のカフェは、今まででは考えもつかなかった形で使われることが増えています。その代表的な例が、「センイルカフェ(생일카페)」です。

これは推しアイドルの誕生日に、カフェを貸し切ってイベントを行うことで、ファン同士が集まるいわゆる交流会としてカフェが使われるのです。

推しを愛する気持ちを他のファンたちと共有し、みんなで一つになろうということから始まったセンイルカフェ文化は、今やK-POPアイドルだけに関するイベントではありません。

俳優・タレント・スポーツ選手はもちろん、ウェブトゥーン(ウェブ漫画)やウェブ小説のキャラクターなど二次元の世界にまで対象が広がり、推し活文化を代表するイベントとなりました。

センイルカフェでは、推しの動画を見たり、推しの写真と一緒に写真を撮ったり、複数のセンイルカフェを回るツアーをしたり、楽しむ方法は様々です。

また、センイルカフェを訪れると、推しのグッズがもらえるくじ引きをしていることもあるので、ファンにとってはたまらないイベントのひとつなのです。

素敵なカフェで、しかも同じ人やキャラクターを推す人が集まるセンイルカフェの発送は、韓国ならではといえるでしょう。

まとめ

韓国の茶文化は古くからの伝統を大切にしつつも、現代のライフスタイルや需要に合わせて進化を続けています。茶の精神を新たな形で表現し、多くの人々に茶の魅力を伝えることで、韓国の茶文化は今後もさらなる発展を遂げることでしょう。

みなさんも韓国旅行に行った際には、ぜひ古くから楽しまれる伝統茶と伝統菓子の組み合わせを楽しんでみてください。日本文化との違いを楽しみ、また疲労回復の効果もあるお茶から韓国旅行を楽しむためのエナジーチャージもできますよ!

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