韓国会社での呼び方:伝統と変化の間で

    1. 韓国語挨拶・あいさつ

    韓国語の企業研修で日本の会社を初めて訪問した時、びっくりしたのは、役職に伴う呼び方が韓国と全く違うということでした。

    それでは、どんな呼び方をするのか除いて見ましょう。

    韓国会社での呼び方:伝統と変化の間で

    韓国会社での呼び方

    ~様が主流

    日本の企業では、「田中課長」「中村部長」など、名字に役職名だけをつけて呼びます。

    韓国企業は、「社長」「部長」「課長」「課長代理」「チーム長」など、必ず役職の後ろに日本語の「様」にあたる尊称の「님」をつけます

    (この「」をつけないと、大変なことになります)

    役職名

    日常生活では「언니, 」という呼び名で何の問題もありませんが、これらは職場で使うには不適切な呼び名です。

    上司の場合

    上司には、上司の正確な職位や役職名を使うことが好ましいです。

    上司の名字の後ろに職位や役職名をつけて呼びます。(ex. 김 부장님

    名前を知らない他のチームの上司の場合は、役職名の後ろに「」をつけて呼ばなければいけません。(ex. 부장님, 과장님など)

    同僚の場合

    同い年の同僚を呼ぶ時は、名字に役職名をつけて呼んだり(ex. 김 대리) 、○○と呼ぶこともできます。

    同じ役職でも、年上だったり、会社の入社年次が早い人を呼ぶ時は、○○という表現より、役職の後ろに尊称(ex. 대리님)をつけたり、선배님(先輩様)と呼ぶのが好ましいです。

    後輩の場合

    後輩や下の役職者を呼ぶ時も、礼儀を守ることは必須!

    役職のある後輩には、尊称は省略して役職名だけで呼ぶことができますが、下の役職者であっても、本人より年上の場合は、礼儀にかなった適切な接し方をすべきであると言われています。

    呼び名の破壊

    しかし、最近の企業の流れとして、「呼び名の破壊」があります。

    呼び名の破壊とは、会社内で、課長、部長等、役職で呼ぶのではなく、「○○」(○○様), 「○○매니저」(○○マネージャー)など、年次や役職を区分するのが難しい呼び名で呼ぶことを意味します。

    相当数のIT企業も、呼び名破壊方式を使っていますが、役職ではなく、水平的な呼び名を使えば、水平的なコミュニケーションが可能になるだろうというのが、その理由です。

    それでも、いまのところまだ韓国では、一般的には上司の名前の後ろに役職と尊称をつけて呼ばなければいけません。

    スーツを着た男性が韓国で電話で話している。

    名前の呼び方

    電話の応対にも現れる日韓の会社での呼び方の違い

    한국 본사 사원: 여보세요. 주식회사 BS의 김 민우 과장입니다만, 혼다 부장님 계시면 부탁드립니다. 

    韓国本社の社員:もしもし。株式会社BSのキム・ミヌ課長ですが、本田部長様いらっしゃればお願い致します。

    일본 지사 사원: 죄송하지만 지금 혼다 부장은 자리에 없습니다. 

    日本支社の社員:申し訳ありませんが、本田部長は席にいません。

    한국 본사 사원: 그럼 키타무라 과장님 계십니까? 

    韓国本社の社員:では、北村課長様はいらっしゃいますか?

    일본 지사 사원: 죄송합니다. 지금 키타무라 과장은 회의 중입니다. 회의가 끝나는 대로 연락드리도록 하겠습니다. 

    日本支社の社員:申し訳ありません。ただいま、北村課長は会議中です。会議が終わり次第、ご連絡さしあげるようにいたします。

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