韓国語の使役「せる・させる」を徹底解説!作り方・使い方・例文・注意点まとめ

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韓国語の使役「せる・させる」を徹底解説!作り方・使い方・例文・注意点まとめ

「子供にご飯を食べさせる」「部下に仕事をさせる」「友達を笑わせる」… 私たちの日常会話には、「誰かに何かをさせる」という使役表現が欠かせません。日本語では動詞に「せる」「させる」を付けて表現しますが、韓国語ではどのように表現するのでしょうか?

韓国語の使役表現には、大きく分けて2つの作り方があり、それぞれに使い方のポイントや注意点があります。また、形が似ている受動態(被動詞)との区別も、学習者を悩ませるポイントの一つです。

この記事では、韓国語の使役表現、いわゆる「使動詞(사동사:サドンサ)」について、その基本的な概念から、2つの作り方(接尾辞タイプと「-게 하다」タイプ)、被動詞との見分け方、文の構造、そして学習のコツまで、豊富な例文を交えながら徹底的に解説します。これを読めば、あなたも韓国語の使役表現をマスターし、表現の幅を広げることができるはずです!

目次

韓国語の使役表現「使動詞(사동사)」とは?

まず、使役表現(使動詞)の基本的な概念を確認しましょう。

使役の基本:「誰かが誰かに何かをさせる」

使役とは、**主語(動作主 A)が、他の誰か(被使役者 B)に、ある動作(C)を行わせること**を表す表現です。簡単に言うと、「AがBにCをさせる」という関係を示します。

例:「オンマが(A)子供に(B)ご飯を(C)食べさせる(使役)」

日本語の「せる」「させる」との違いと共通点

日本語の「せる」「させる」に相当するのが、韓国語の使役表現(使動詞)です。基本的な機能は同じですが、韓国語の使役表現には、作り方が複数あり、また、日本語ほど直接使役(強制的にさせる)と間接使役(許可・放任する)の区別が文法形式上明確でない場合があります。文脈や使われる動詞によってニュアンスを判断することが重要になります。

「食べさせる」「読ませる」「座らせる」など使役の状況を示すイラスト

「~させる」を表す使役表現。韓国語には大きく2つの作り方がある。

作り方①:接尾辞「-이-,-히-,-리-,-기-,-우-,-구-,-추-」を付けるタイプ

使役表現の作り方の一つ目は、一部の動詞や形容詞の語幹に、特定の**使役接尾辞(-이-, -히-, -리-, -기-, -우-, -구-, -추-)**を付けて「使動詞」を作る方法です。どの動詞にどの接尾辞が付くかは決まっており、残念ながら明確な規則性はありません。そのため、基本的な使動詞は、個別の単語として覚える必要があります。

このタイプの使動詞は、元の動詞の意味に「~させる」という意味が加わった、独立した一つの動詞として扱われます。

どの接尾辞が付くかは覚えるしかない?

被動詞(受動態)と同様に、どの動詞にどの使役接尾辞が付くかには、明確で普遍的なルールはありません。一部、音韻的な傾向が見られる場合もありますが、例外が多いため、一つ一つ覚えていくのが最も確実な方法です。

「-이-」が付く使動詞:例文と解説

【主な動詞の例】

  • 먹다 (モクタ:食べる) → 먹이다 (モギダ:食べさせる)
  • 보다 (ポダ:見る) → 보이다 (ポイダ:見せる)
  • 죽다 (チュクタ:死ぬ) → 죽이다 (チュギダ:殺す)
  • 끓다 (ックルタ:沸く) → 끓이다 (ックリダ:沸かす)
  • 높다 (ノプタ:高い) → 높이다 (ノピダ:高める)
  • 속다 (ソクタ:騙される) → 속이다 (ソギダ:騙す)
  • 줄다 (チュルダ:減る) → 줄이다 (チュリダ:減らす)
  • 붙다 (プッタ:付く) → 붙이다 (プチダ:付ける)
  • 삭다 (サクタ:発酵する) → 삭이다 (サギダ:発酵させる、(怒りなどを)静める)

【例文】

아기에게 밥을 먹이고 있어요. (アギエゲ パブル モギゴ イッソヨ)
赤ちゃんにご飯を食べさせています。

사진 좀 보여 주세요. (サジン チョム ポヨ ジュセヨ)
写真、ちょっと見せてください。

라면을 끓여 먹을까요? (ラミョヌル ックリョ モグルッカヨ?)
ラーメンを沸かして(作って)食べましょうか?

목소리를 조금만 높여 주세요. (モクソリルル チョグムマン ノピョ ジュセヨ)
声をもう少しだけ高めて(大きくして)ください。

「-히-」が付く使動詞:例文と解説

【主な動詞の例】

  • 읽다 (イルタ:読む) → 읽히다 (イルキダ:読ませる)
  • 앉다 (アンタ:座る) → 앉히다 (アンチダ:座らせる)
  • 입다 (イプタ:着る) → 입히다 (イピダ:着せる)
  • 눕다 (ヌプタ:横になる) → 눕히다 (ヌピダ:寝かせる、横たえさせる)
  • 넓다 (ノルタ:広い) → 넓히다 (ノルピダ:広げる)
  • 좁다 (チョプタ:狭い) → 좁히다 (チョピダ:狭める)
  • 밝다 (パkタ:明るい) → 밝히다 (パルキダ:明らかにする、照らす)
  • 익다 (イクタ:熟す、慣れる) → 익히다 (イキダ:熟させる、慣れさせる、身につける)
  • 맞다 (マッ_タ:当たる) → 맞히다 (マッチダ:当てる)

【例文】

선생님은 학생들에게 책을 읽혔다. (ソンセンニムン ハクセンどぅレゲ チェグル イルキョッタ)
先生は生徒たちに本を読ませた。

손님을 이 자리에 앉히세요. (ソンニムル イ チャリエ アンチセヨ)
お客様をこの席にお座らせください。

아이에게 옷을 입히는 것이 힘들어요. (アイエゲ オスル イピヌン ゴシ ヒムドゥロヨ)
子供に服を着せるのが大変です。

경찰은 사건의 진실을 밝히기 위해 노력했다. (キョンチャルン サッコネ チンシルル パルキギ ウィヘ ノリョケッタ)
警察は事件の真実を明らかにするために努力した。

「-리-」が付く使動詞:例文と解説

【主な動詞の例】

  • 알다 (アルダ:知る) → 알리다 (アルリダ:知らせる)
  • 울다 (ウルダ:泣く) → 울리다 (ウルリダ:泣かせる)
  • 살다 (サルダ:生きる) → 살리다 (サルリダ:生かす、助ける)
  • 놀다 (ノルダ:遊ぶ) → 놀리다 (ノルリダ:遊ばせる、からかう)
  • 돌다 (トルダ:回る) → 돌리다 (トルリダ:回す)
  • 날다 (ナルダ:飛ぶ) → 날리다 (ナルリダ:飛ばす)
  • 얼다 (オルダ:凍る) → 얼리다 (オルリダ:凍らせる)
  • 듣다 (トゥッタ:聞く) → 들리다 (トゥルリダ:聞こえる – 被動/ 들리다 聞かせる – 使役) ※形が同じ
  • 마르다 (マルダ:乾く) → 말리다 (マルリダ:乾かす)
  • 남다 (ナムタ:残る) → 남기다 (ナムギダ:残す) ※-기-が付く使動詞へ移行

【例文】

회의 시간을 모두에게 알려 주세요. (フェイ シガヌル モドゥエゲ アルリョ ジュセヨ)
会議の時間を皆に知らせてください。

왜 아이를 울려요? (ウェ アイルル ウルリョヨ?)
なぜ子供を泣かせるのですか?

그를 살릴 수 있는 방법은 없을까요? (クルル サルリル ス インヌン パンボブン オプスルッカヨ?)
彼を生かす(助ける)方法は無いでしょうか?

너무 놀리지 마세요. (ノム ノルリジ マセヨ)
あまりからかわないでください。

물은 냉동실에 넣으면 얼릴 수 있어요. (ムルン ネンドンシレ ノウミョン オルリル ス イッソヨ)
水は冷凍室に入れれば凍らせることができます。

살려 주세요! (サルリョ ジュセヨ!)
助けてください!(直訳:生かしてください)

※危険な状況で助けを求めるときの決まり文句です。

「-기-」が付く使動詞:例文と解説

【主な動詞の例】

  • 웃다 (ウッタ:笑う) → 웃기다 (ウッキダ:笑わせる)
  • 맡다 (マッタ:引き受ける) → 맡기다 (マッキダ:任せる)
  • 신다 (シンタ:履く) → 신기다 (シンギダ:履かせる)
  • 씻다 (ッシッタ:洗う) → 씻기다 (ッシッキダ:洗わせる、洗ってあげる)
  • 안다 (アンタ:抱く) → 안기다 (アンギダ:抱かせる、抱かれる – 被動) ※形が同じ
  • 남다 (ナムタ:残る) → 남기다 (ナムギダ:残す)
  • 숨다 (スムタ:隠れる) → 숨기다 (スムギダ:隠す)
  • 벗다 (ポッタ:脱ぐ) → 벗기다 (ポッキダ:脱がせる)
  • 감다 (カムタ:(目を)閉じる) → 감기다 (カムギダ:(目を)閉じさせる)

【例文】

그 코미디언은 정말 사람들을 잘 웃겨요. (ク コミディオヌン チョンマル サラムドゥルル チャル ウッキョヨ)
そのコメディアンは本当に人々をよく笑わせます。

이 일은 김 대리에게 맡기는 게 좋겠어요. (イ イルン キム テリエゲ マッキヌン ゲ チョッケッソヨ)
この仕事はキム代理に任せるのが良いでしょう。

아이에게 양말을 신겨 주세요. (アイエゲ ヤンマルル シンギョ ジュセヨ)
子供に靴下を履かせてください。

음식을 남기지 말고 다 드세요. (ウムシグル ナムギジ マルゴ タ トゥセヨ)
食べ物を残さないで全部召し上がってください。

뭘 숨기고 있는 거야? (ムォル スムギゴ インヌン ゴヤ?)
何を隠しているの?

웃기고 있네. (ウッキゴ インネ)
笑わせるね。(呆れたり、馬鹿にしたりするニュアンスで使うことも)

「-우-」が付く使動詞:例文と解説

【主な動詞の例】

  • 자다 (チャダ:寝る) → 재우다 (チェウダ:寝かせる)
  • 깨다 (ッケダ:覚める) → 깨우다 (ッケウダ:起こす、覚ます)
  • 타다 (タダ:燃える) → 태우다 (テウダ:燃やす、焦がす、(乗り物に)乗せる)
  • 서다 (ソダ:立つ) → 세우다 (セウダ:立たせる、(計画などを)立てる)
  • 차다 (チャダ:満ちる) → 채우다 (チェウダ:満たす)
  • 비다 (ピダ:空く) → 비우다 (ピウダ:空ける)
  • 크다 (クダ:大きい、育つ) → 키우다 (キウダ:育てる、大きくする)
  • 피다 (ピダ:咲く) → 피우다 (ピウダ:咲かせる、(タバコを)吸う)

【例文】

아기를 겨우 재웠어요. (アギルル キョウ チェウォッソヨ)
赤ちゃんをようやく寝かせました。

내일 아침 7시에 깨워 주세요. (ネイル アチム イルゴプシエ ッケウォ ジュセヨ)
明日の朝7時に起こしてください。

쓰레기를 태우지 마세요. (スレギルル テウジ マセヨ)
ゴミを燃やさないでください。

택시 좀 세워 주세요. (テクシ チョム セウォ ジュセヨ)
タクシー、ちょっと停めてください。

저는 집에서 강아지를 키우고 있어요. (チョヌン チベソ カンアジルル キウゴ イッソヨ)
私は家で子犬を育てています(飼っています)。

「-구-」「-추-」が付く使動詞:例文と解説

「-구-」や「-추-」が付く使動詞は数が少ないです。

【-구- の例】

  • 돋다 (トッタ:(太陽/月が)昇る、生える) → 돋구다 (トックダ:(興味/食欲などを)そそる、高める)
  • 달다 (タルダ:熱くなる) → 달구다 (タルグダ:熱する、熱くする)

【-추- の例】

  • 낮다 (ナッタ:低い) → 낮추다 (ナッチュダ:低くする、下げる)
  • 늦다 (ヌッタ:遅い) → 늦추다 (ヌッチュダ:遅らせる)
  • 맞다 (マッ_タ:合う) → 맞추다 (マッチュダ:合わせる)

【例文】

손님들의 호기심을 돋구기 위해 특별한 이벤트를 준비했어요.
(ソンニムドゥレ ホギシムル トックギ ウィヘ トゥクピョラン イベントゥルル チュンビヘッソヨ)
お客様たちの好奇心をそそる(高める)ために特別なイベントを準備しました。

프라이팬을 충분히 달군 후에 요리를 시작하세요.
(プライペヌル チュンブニ タルグン フエ ヨリルル シジャカセヨ)
フライパンを十分に熱してから料理を始めてください。

볼륨을 조금 낮춰 주시겠어요? (ポルリュムル チョグム ナッチュォ ジュシゲッソヨ?)
ボリュームを少し下げていただけますか?

출발 시간을 30분 늦춥시다. (チュルバル シガヌル サムシッププン ヌッチプシダ)
出発時間を30分遅らせましょう。

정답을 맞혔는지 확인해 보세요. (チョンダブル マッチョヌンジ ファギネ ポセヨ)
正解を当てたか(合わせたか)確認してみてください。(※맞히다(当てる) と 맞추다(合わせる) は意味が近いが、この場合は 맞히다 を使うのがより自然な場合も多い)

要注意!被動詞と同じ形の使動詞の見分け方

韓国語学習者を悩ませるのが、使役接尾辞(-이히리기-)を使った使動詞の中には、**被動詞(受動態:~される)と全く同じ形を持つものがある**ことです。

形は同じでも意味が違う!例:보이다(見せる vs 見える)

例えば、「보다(見る)」に「-이-」が付いた「보이다」は、「見せる」という使役の意味と、「見える」という被動(または自発)の意味の両方を持ちます。

  • 使役: 친구에게 사진을 보였다. (チングエゲ サジヌル ポヨッタ – 友達に写真を見せた。)
  • 被動/自発: 창밖으로 바다가 보인다. (チャンバクロ パダガ ポ인다 – 窓の外に海が見える。)

同様に、

  • 읽히다: 読ませる(使役) / 読まれる(被動)
  • 안기다: 抱かせる(使役) / 抱かれる(被動)
  • 들리다: 聞かせる(使役) / 聞こえる(被動/自発)

などがあります。

文脈と助詞(「~に」を表す에게/한테など)で判断

では、どうやって意味を見分けるのでしょうか?

  1. 文脈で判断する: 文全体の流れから、動作を「させる」のか「される」のかを判断するのが基本です。
  2. 助詞に注目する: 使役文の場合、「~に(動作をさせる対象)」を表す助詞「-에게/한테」が付くことが多いです。一方、被動文では「~に(動作主)」を表す場合に「-에게/한테」が使われます。
    • 使役: 엄마가 아이에게 책을 읽혔다. (母が子供に本を読ませた。) ← 아이에게(子供に)が動作をさせられる対象
    • 被動: 그 책은 많은 사람들에게 읽혔다. (その本は多くの人々に読まれた。) ← 사람들에게(人々に)が動作主

慣れるまでは少し難しいかもしれませんが、文脈と助詞の使い方に注意して判断する練習をしましょう。

「-게 하다」「-게 만들다」「-게 시키다」のニュアンスの違いを示すイラスト

「-게 하다」タイプの使い分けも重要!ニュアンスの違いを掴もう。

作り方②:補助動詞「-게 하다」を付けるタイプ

使役表現のもう一つの作り方は、動詞の語幹に補助動詞「-게 하다(~するようにする、~させる)」を付ける形です。こちらは接尾辞タイプと異なり、**ほとんどの動詞に付けることができ、使役の意味を表すことができる**ため、非常に便利でよく使われます。

より多くの動詞に使える便利な形

接尾辞が付く使動詞は限られているため、「~させる」と言いたいけれど対応する使動詞がない、という場合に「-게 하다」を使います。また、対応する使動詞がある場合でも、「-게 하다」を使うこともできます。

例:「行く(가다)」には接尾辞タイプの使動詞はありませんが、「-게 하다」を付けて「가게 하다(行かせる)」と表現できます。

「-게 하다」「-게 만들다」「-게 시키다」のニュアンスの違い

「-게 하다」の代わりに、「作る」という意味の「만들다」や、「(仕事などを)させる」という意味の「시키다」を使って、「-게 만들다」「-게 시키다」という形でも使役を表すことができます。これらは似ていますが、ニュアンスに違いがあります。

  • -게 하다:
    • 最も一般的で広い意味を持つ使役。「~するようにする」「~させる」。
    • 直接的な強制だけでなく、許可(~させてあげる)、放任(~するままにしておく)といったニュアンスを含むこともあります。
    • 例文:아이들이 자유롭게 놀게 했어요. (アイドゥリ チャユロプケ ノルゲ ヘッソヨ – 子供たちが自由に遊ぶようにしました(遊ばせました)。)
    • 例文:부모님께 걱정을 끼치게 해서 죄송해요. (プモニムッケ コクチョンウル ッキチゲ ヘソ チェソンヘヨ – 両親に心配をかけるようにして(心配させて)すみません。)
  • -게 만들다:
    • 「(結果的に)~させる」「~(の状態)にする」というニュアンスが強い。
    • 意図したかどうかに関わらず、ある状況や感情を引き起こす場合によく使われます。
    • 時には、やや強制的なニュアンスや、望まない結果を招いたというニュアンスを含むこともあります。
    • 例文:그의 농담은 모두를 웃게 만들었다. (クエ ノンダムン モドゥルル ウッケ マンドゥロッタ – 彼の冗談は皆を笑わせた。)
    • 例文:그녀는 나를 기다리게 만들었다. (クニョヌン ナルル キダリゲ マンドゥロッタ – 彼女は私を待たせた。)
    • 例文:이 일이 우리 관계를 더 복잡하게 만들었어요. (イ イリ ウリ クァンゲルル ト ポクチャパゲ マンドゥロッソヨ – この件が私たちの関係をさらに複雑にしました。)
  • -게 시키다:
    • 「(指示・命令して)~させる」というニュアンスが最も強い。
    • 明確な指示や命令、強制の意味合いが強くなります。仕事や役割を「やらせる」場合に特によく使われます。
    • 例文:사장님은 부하 직원에게 서류 정리를 시켰다. (サジャンニムン プハ チグォネゲ ソリュ チョンリルル シキョッタ – 社長は部下の職員に書類整理をさせた。)
    • 例文:엄마는 아이에게 방 청소를 시켰어요. (オンマヌン アイエゲ パン チョンソルル シキョッソヨ – お母さんは子供に部屋の掃除をさせました。)
    • 例文:하기 싫은데 억지로 시키지 마세요. (ハギ シルンデ オクチロ シキジ マセヨ – やりたくないのに無理にさせないでください。)

豊富な例文で使い分けをマスター

선생님은 학생들에게 숙제를 많이 하게 하셨다.
(ソンセンニムン ハクセンどぅレゲ スクチェルル マニ ハゲ ハショッタ)
先生は生徒たちに宿題をたくさんするようにした(させた)。【一般的な使役:-게 하다】

그 영화는 나를 울게 만들었다.
(ク ヨンファヌン ナルル ウルゲ マンドゥロッタ)
その映画は私を泣かせた(泣くようにさせた)。【感情の変化を引き起こす:-게 만들다】

팀장님은 나에게 이 프로젝트를 맡게 시키셨다.
(ティムジャンニムン ナエゲ イ プロジェク_トゥルル マッケ シキショッタ)
チーム長は私にこのプロジェクトを担当させた。【仕事の指示:-게 시키다】

아이를 혼자 가게 하는 것이 걱정돼요.
(アイルル ホンジャ カゲ ハヌン ゴシ コクチョンドェヨ)
子供を一人で行かせるのが心配です。【許可/放任に近い:-게 하다】

그의 말이 나를 화나게 만들었다.
(クエ マリ ナルル ファナゲ マンドゥロッタ)
彼の言葉が私を怒らせた。【感情の変化:-게 만들다】

저 강아지들은 만나면 항상 싸워요. 못 만나게 하세요.
(チョ カンアジドゥルン マンナミョン ハンサン サウォヨ. モッ マンナゲ ハセヨ)
あのワンちゃんたちは会えば、いつもケンカします。(だから)会わせないようにしてください。【~しないようにさせる:-게 하다】

使役文の構造:「誰が」「誰に」「何を」「させる」?

使役文を作る際には、誰が(A)、誰に(B)、何を(C)、させるのか、という要素と、それを示す助詞の使い方がポイントになります。

動作主(A)と被使役者(B)

  • 動作主(A):動作をさせる人・もの。主語となり、助詞「-이/가」が付く。
  • 被使役者(B):動作をさせられる人・もの。

「Bに」を表す助詞:에게/한테 vs 를/을

使役文で「~に(Bに)」の部分に付く助詞は、元の動詞が自動詞か他動詞か、また使役の作り方(接尾辞か-게 하다か)によって使い分けが必要です。

  1. 元の動詞が自動詞の場合(例:웃다 笑う, 앉다 座る, 자다 寝る)
    → 被使役者(B)には目的格助詞「-를/을」が付くことが多い。
    例:엄마가 아이를 웃긴다. (母が子供を笑わせる。) ← 아이를
    例:손님을 자리에 앉혔다. (お客様を席に座らせた。) ← 손님을
  2. 元の動詞が他動詞の場合(例:읽다 読む, 먹다 食べる, 입다 着る)
    → 被使役者(B)には与格助詞「-에게/한테」が付くことが多い。(使役接尾辞タイプの場合)
    例:선생님이 학생에게 책을 읽히셨다. (先生が生徒に本を読ませた。) ← 학생에게
    例:누나가 동생에게 밥을 먹인다. (姉が弟にご飯を食べさせる。) ← 동생에게
  3. 「-게 하다」タイプの場合
    → 被使役者(B)には基本的に与格助詞「-에게/한테」が付く。(元の動詞が自動詞でも他動詞でも)
    例:엄마가 아이에게 숙제를 하게 했다. (母が子供に宿題をさせた。) ← 아이에게
    例:친구가 나에게 웃게 했다. (友達が私を笑わせた。) ← 나에게

この助詞の使い分けは少し複雑なので、例文を通して感覚を掴んでいくのが良いでしょう。

使役表現をマスターするための学習ポイント

基本的な使動詞(接尾辞タイプ)は単語として暗記

「먹이다」「보이다」「읽히다」「알리다」「웃기다」「깨우다」など、接尾辞が付いてできた基本的な使動詞は、元の動詞とセットで、一つの新しい単語として覚えてしまうのが最も効率的です。数も限られています。

「-게 하다」タイプを使いこなす練習

より多くの動詞に使える「-게 하다」「-게 만들다」「-게 시키다」は、それぞれのニュアンスの違いを意識しながら、様々な動詞に付けてみる練習をしましょう。どんな状況でどの表現が使われるか、例文を参考にしてください。

使役文を作る練習(能動文からの書き換えなど)

能動態の文を、使役の形(接尾辞タイプ、-게 하다タイプ)を使って書き換える練習は、文の構造や助詞の使い方を理解するのに役立ちます。「AがCをする」→「XがAにCをさせる」のように、動作主、被使役者を意識して文を作ってみましょう。

まとめ:使役表現を使いこなして、表現の幅を広げよう!

今回は、韓国語の使役表現「~せる」「~させる」について、接尾辞(-이히리기우구추-)を付けるタイプと、補助動詞「-게 하다 / -게 만들다 / -게 시키다」を付けるタイプの2つの作り方を中心に、その使い方、ニュアンスの違い、そして注意点などを詳しく解説しました。

特に、被動詞(受動態)と同じ形を持つ使動詞の見分け方や、「-게 하다」系の微妙なニュアンスの違い、使役文での助詞の使い方は、学習者がつまずきやすいポイントです。しかし、これらのルールを理解し、基本的な使動詞を覚え、多くの例文に触れて練習を重ねることで、必ず使いこなせるようになります。

使役表現をマスターすれば、「誰が誰に何をやらせたのか」「どんな状況になったのか」などをより正確に、そして豊かに表現できるようになります。ぜひ積極的に使役表現を学び、あなたの韓国語コミュニケーション能力をさらに向上させてくださいね!

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ソヨン (서연) この記事を書いた人

講師歴20年超、ソウル出身のネイティブスピーカー。延世大学卒業後、明治大学で学ぶ。大阪朱友外語学院、アイザック外国語学校、龍谷大学外国語文化センター等での豊富な講師経験に加え、同時通訳経験も有する。
ネイティブならではの綺麗な標準語の発音指導。初級からビジネス、通訳レベルまで、学習者のレベルと目標に合わせた体系的かつ実践的なレッスン構築。
長年の指導経験に基づき、多くの学習者を目標達成(試験合格、流暢な会話力習得など)に導く。「使える」韓国語を確実に習得させる指導力に定評があり、教材作成、レッスンカリキュラム、講師育成など幅広い分野で活躍。

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