【完全攻略】韓国語の固有数詞マスターガイド!1~99までの数え方・読み方・実践的な使い方を徹底解説
韓国語を学び始めると、誰もが通る道、それが数字の壁です。特に、日本語の「ひとつ、ふたつ」のように使われる固有数詞は、覚えるのが少し大変だと感じる方も多いのではないでしょうか?しかし、固有数詞は韓国人の日常会話に頻繁に登場するため、マスターすれば表現の幅がぐっと広がり、より自然な韓国語コミュニケーションが可能になります。この記事では、韓国語の固有数詞について、1から99までの数え方、正しい読み方、そして実践的な使い方まで、初心者の方にも分かりやすく徹底的に解説します!さあ、一緒に固有数詞を完全攻略しましょう!
目次
韓国語の数字には2種類ある!固有数詞と漢数詞の違いとは?
日本語に「いち、に、さん…」という漢数字系の数え方と、「ひとつ、ふたつ、みっつ…」という和語系の数え方があるように、韓国語にも数字の数え方が2種類存在します。それが「固有数詞(고유수사、コユスサ)」と「漢数詞(한수사、ハンスサ)」です。これらを正しく使い分けることが、自然な韓国語への第一歩となります。
日常会話の主役!固有数詞の役割と重要性
固有数詞は、主に物の個数や年齢、時間(時刻)などを数える際に使われます。日本語の「~つ」「~個」「~歳」「~時」といった感覚に近いと考えると分かりやすいでしょう。例えば、「りんご3つ」や「20歳です」、「今、2時です」といった表現は、すべて固有数詞が活躍する場面です。日常会話での登場頻度が非常に高いため、韓国語学習において避けては通れない重要な要素です。
具体的には以下のような場面で固有数詞が使われます。
- 物の数を数えるとき(例:リンゴ 하나 (ハナ) – 1つ、鉛筆 둘 (トゥル) – 2本)
- 年齢を言うとき(例:스무 살 (スム サル) – 20歳)
- 時間を言うとき(例:세 시 (セ シ) – 3時)※分は漢数詞
- 人数を数えるとき(例:네 사람 (ネ サラム) – 4人)
- 回数を数えるとき(例:한 번 (ハン ボン) – 1回)
これらの例からもわかるように、固有数詞は私たちの生活に密着した表現に多く用いられます。しっかりとマスターして、韓国語でのコミュニケーションをよりスムーズにしましょう。
漢数詞はどんな時に使う?使い分けを理解しよう
一方、漢数詞は日本語の「いち、に、さん…」と同じく、漢字語に由来する数の数え方です。主に日付、金額、電話番号、時間(分・秒)、階数、順番(~番目)、100以上の大きな数字などを表す際に用いられます。
例えば、「5月5日 (오월 오일 – オウォル オイル)」や「10,000ウォン (만원 – マヌォン)」、「30分 (삼십 분 – サムシップン)」などが漢数詞の出番です。固有数詞と漢数詞のどちらを使うかは、数える対象物や状況によって決まっているので、それぞれの役割をしっかりと区別して覚えることが大切です。
ポイント:使い分けの基本
固有数詞:「~つ」「何個」など、個数や量を感覚的に捉えるもの、年齢、時間(~時)
漢数詞:日付、金額、番号など、秩序やシステムに基づいた数字、時間(~分、~秒)、100以上の数
まずは基本の「ひとつ」から!固有数詞1~10を完璧に覚えよう
何事も基本が肝心です。韓国語の固有数詞も、まずは1から10までを確実に覚えることから始めましょう。これらをマスターすれば、後の学習が格段に楽になります。
発音のコツと覚え方のポイント
韓国語の発音には日本語にない音も含まれるため、最初は難しく感じるかもしれません。しかし、カタカナ表記を参考にしつつ、ネイティブの発音をよく聞いて真似することが上達への近道です。特に、パッチム(終声)のある数字は、音が途切れるような感覚で発音すると、より韓国語らしくなります。例えば、「둘 (トゥル)」の「ㄹ」や「셋 (セッ)」の「ㅅ」のパッチムを意識しましょう。
覚える際には、数字と韓国語、そして日本語訳をセットにして、何度も声に出して練習するのが効果的です。指を折りながら数えたり、身の回りにあるものの数を固有数詞で数えてみたりと、五感を使いながら楽しく学習を進めましょう。
数字別徹底解説(1: 하나 ハナ, 2: 둘 トゥル, …, 10: 열 ヨル)
それでは、固有数詞の1から10までを一つずつ見ていきましょう。発音(カタカナ)と、簡単な覚え方のヒントも添えてご紹介します。
1: 하나 (ハナ) – 「はな」まる一番!と覚えるのはどうでしょう?
2: 둘 (トゥル) – 「トゥルルル…」と電話が2回鳴るイメージ。最後の「ル」はL音で、舌を上の歯茎につけます。
3: 셋 (セッ) – 「セ」ーターを3枚ゲット!最後の「ッ」はT音で、息を止めるように発音。
4: 넷 (ネッ) – 「ネ」クタイを4本。これも最後の「ッ」はT音です。
5: 다섯 (タソッ) – 「タ」ンスに「ソッ」と5着しまう。
6: 여섯 (ヨソッ) – 「ヨ」ーグルトを「ソッ」と6個。
7: 일곱 (イルゴプ) – 「イルカ」が「ゴプ」ンと7回ジャンプ。
8: 여덟 (ヨドル) – 「ヨット」で「ドル」フィンを8頭見る。「덟」のパッチム「ㄼ」は「ㄹ」の音で発音されます。少し難しいですが、「ヨドル」と発音するイメージです。
9: 아홉 (アホプ) – 「ア」ヒルが「ホプ」っと9回鳴く。
10: 열 (ヨル) – 「夜空(ヨル)」に輝く10個の星。最後の「ル」はL音です。
これらの10個の数字は、後の数字を組み立てる上での基礎となります。何度も繰り返し練習して、体に染み込ませましょう。

まずは基本の1~10を楽しく覚えましょう!
組み合わせで広がる!固有数詞11~19の数え方
1から10までを覚えたら、次は11から19です。ここは非常にシンプルで、10を表す「열 (ヨル)」に、1から9までの固有数詞を組み合わせるだけで表現できます。
「10」の열(ヨル)をベースにしたシンプルなルール
日本語で「十一(じゅういち)」「十二(じゅうに)」と数えるのと同じように、韓国語でも「열 (ヨル) + 1~9の固有数詞」という形で11から19を表現します。例えば、11は「열 (ヨル)」と「하나 (ハナ)」を組み合わせて「열하나 (ヨラナ)」となります。この時、連音化(リエゾン)という発音の変化が起こることがあるので注意が必要です。「열 (ヨル)」のパッチム「ㄹ」と、次に続く「하나 (ハナ)」の母音「아」が繋がり、「ヨルハナ」ではなく「ヨラナ」のように発音されます。
数字別徹底解説(11: 열하나 ヨラナ, 12: 열둘 ヨルトゥル, …)
具体的に11から19までの固有数詞を見ていきましょう。連音化に気をつけながら発音練習をしてみてください。
11: 열하나 (ヨラナ) = 열 (10) + 하나 (1)
12: 열둘 (ヨルトゥル) = 열 (10) + 둘 (2)
13: 열셋 (ヨルセッ) = 열 (10) + 셋 (3)
14: 열넷 (ヨルネッ) = 열 (10) + 넷 (4)
15: 열다섯 (ヨルタソッ) = 열 (10) + 다섯 (5)
16: 열여섯 (ヨルリョソッ) – ※連音化: 열 (ヨル) + 여섯 (ヨソッ) → ヨルリョソッ
17: 열일곱 (ヨリルゴプ) – ※連音化: 열 (ヨル) + 일곱 (イルゴプ) → ヨリルゴプ
18: 열여덟 (ヨルリョドル) – ※連音化と「ㄼ」の発音注意: 열 (ヨル) + 여덟 (ヨドル) → ヨルリョドル
19: 열아홉 (ヨラホプ) – ※連音化: 열 (ヨル) + 아홉 (アホプ) → ヨラホプ
このように、10の「열 (ヨル)」さえ覚えてしまえば、11から19は比較的簡単にマスターできますね!
10の位をマスター!固有数詞20~90のキホン
19までクリアしたら、次は20以上の数字です。20、30、40…と、10の位の固有数詞は、それぞれ固有の読み方があります。これらは残念ながら「열 (ヨル)」のように単純な組み合わせではなく、個別に覚えていく必要があります。
20 (스물 スムル), 30 (서른 ソルン) … 90 (아흔 アフン) の読み方と特徴
固有数詞の10の位は以下のようになります。それぞれ発音が日本語にはないものもあるので、注意して覚えましょう。特に20 (스물 スムル) は、助数詞が付くと形が変わる場合があるので重要です。
20: 스물 (スムル)
30: 서른 (ソルン)
40: 마흔 (マフン)
50: 쉰 (シュイン) – 「シュ」と「イン」を滑らかにつなげる感じで。
60: 예순 (イェスン)
70: 일흔 (イルン)
80: 여든 (ヨドゥン)
90: 아흔 (アフン)
これらの10の位の読み方は、韓国ドラマのセリフで年齢を言うシーンなどでもよく耳にします。例えば、「私は서른 살입니다 (ソルン サリムニダ – 30歳です)」のように使われます。
各10の位の覚え方と発音の注意点
これらの10の位の単語は、それぞれ独立して覚える必要があります。歌やリズムに合わせて暗記したり、単語カードを作って集中的に覚えたりするのがおすすめです。
- 스물 (スムル): 「ス」の音は唇をあまり丸めず、息を多めに出す感じで。「ムル」の「ル」はL音です。
- 서른 (ソルン): 「ソ」も同様に唇を丸めすぎないように。「ルン」の「ン」は舌先を上の歯茎につけたまま発音するN音です。
- 마흔 (マフン): 「マ」は日本語と同じでOK。「フン」の「フ」は軽く息を出す感じで。
- 쉰 (シュイン): 一つの音節のように滑らかに。日本語の「シュン」と少し似ていますが、「イ」の音を意識しましょう。
- 예순 (イェスン): 「イェ」は日本語の「家」に近い音です。
- 일흔 (イルン): 「イル」の「ル」はL音。「フン」ではなく「ルン」と発音するのがポイント。
- 여든 (ヨドゥン): 「ヨ」は唇を丸めて、「ドゥン」の「ドゥ」はDの音を意識。
- 아흔 (アフン): 「ア」は口を大きく開けて。「フン」は軽く。
最初は発音に苦戦するかもしれませんが、焦らず一つ一つ丁寧に確認しながら進めていきましょう。

市場での買い物も固有数詞が活躍します!
実践編!固有数詞21~99までの組み合わせと応用的な数え方
10の位の固有数詞を覚えたら、あとは簡単です!21から99までの数字は、これまで学んだ「10の位の固有数詞」と「1~9の固有数詞」を組み合わせるだけで表現できます。
10の位と1の位を組み合わせるだけ!簡単ルール解説
例えば、「21」を韓国語で言いたい場合、まず20の「스물 (スムル)」と1の「하나 (ハナ)」を組み合わせます。すると「스물하나 (スムラナ)」となります。ここでも「스물 (スムル)」のパッチム「ㄹ」と「하나 (ハナ)」の母音「아」が連音化して「スムルハナ」ではなく「スムラナ」となる点に注意しましょう。
このルールは99まで基本的に同じです。
- 21: 스물하나 (スムラナ) = 스물 (20) + 하나 (1)
- 35: 서른다섯 (ソルンダソッ) = 서른 (30) + 다섯 (5)
- 48: 마흔여덟 (マフンニョドル) = 마흔 (40) + 여덟 (8) (※連音化と「ㄼ」の発音)
- 52: 쉰둘 (シュインドゥル) = 쉰 (50) + 둘 (2)
- 99: 아흔아홉 (アフナホプ) = 아흔 (90) + 아홉 (9) (※連音化)
具体例で学ぶ(例:25歳、3時、りんご4個など)
実際の会話では、これらの固有数詞に「~歳 (살 サル)」「~時 (시 シ)」「~個 (개 ケ)」などの助数詞(単位を表す言葉)が付きます。助数詞が付くと、一部の固有数詞の形が少し変わることがあるので注意が必要です。
例1:25歳です。 → 스물다섯 살입니다. (スムルタソッ サリムニダ)
例2:今、3時です。 → 지금 세 시예요. (チグム セ シエヨ) ※셋 (3) が 세 に変化
例3:りんご4個ください。 → 사과 네 개 주세요. (サグァ ネ ゲ チュセヨ) ※넷 (4) が 네 に変化
例4:ビール1杯と焼酎2本 → 맥주 한 잔하고 소주 두 병 (メクチュ ハン ジャナゴ ソジュ トゥ ビョン) ※하나 (1) が 한, 둘 (2) が 두 に変化
発音が変化する特別なケースに注意!
前述の通り、固有数詞は後に続く助数詞や単語によって、発音が連音化したり、一部の形が変わったりすることがあります。特に「하나 (1)」「둘 (2)」「셋 (3)」「넷 (4)」そして「스물 (20)」は、助数詞が付く際に形が短くなることが多いので、セットで覚えてしまうのが効率的です。
- 하나 (ハナ) → 한 (ハン) (例: 한 명 ハン ミョン – 1人)
- 둘 (トゥル) → 두 (トゥ) (例: 두 시 トゥ シ – 2時)
- 셋 (セッ) → 세 (セ) (例: 세 개 セ ゲ – 3個)
- 넷 (ネッ) → 네 (ネ) (例: 네 마리 ネ マリ – 4匹)
- 스물 (スムル) → 스무 (スム) (例: 스무 살 スム サル – 20歳)
これらの変化は最初は戸惑うかもしれませんが、たくさんの例文に触れるうちに自然と身についていきます。間違いを恐れずに積極的に使ってみましょう。
【重要】発音変化のルール
固有数詞の1 (하나), 2 (둘), 3 (셋), 4 (넷), 20 (스물) は、後ろに助数詞や名詞が来ると、한, 두, 세, 네, 스무 のように形が変わります。
例:하나 사람 (X) → 한 사람 (O) / 둘 시 (X) → 두 시 (O)
数字 | 固有数詞 | 読み方 (カタカナ) | 数字 | 固有数詞 | 読み方 (カタカナ) |
---|---|---|---|---|---|
1 | 하나 | ハナ | 10 | 열 | ヨル |
2 | 둘 | トゥル | 11 | 열하나 | ヨラナ |
3 | 셋 | セッ | 12 | 열둘 | ヨルトゥル |
4 | 넷 | ネッ | … | … | … |
5 | 다섯 | タソッ | 20 | 스물 | スムル |
6 | 여섯 | ヨソッ | 21 | 스물하나 | スムラナ |
7 | 일곱 | イルゴプ | 30 | 서른 | ソルン |
8 | 여덟 | ヨドル | 40 | 마흔 | マフン |
9 | 아홉 | アホプ | 50 | 쉰 | シュイン |
… | … | … | 60 | 예순 | イェスン |
… | … | … | 70 | 일흔 | イルン |
… | … | … | 80 | 여든 | ヨドゥン |
… | … | … | 90 | 아흔 | アフン |
… | … | … | 99 | 아흔아홉 | アフナホプ |
※上記は代表的な数字です。2~9、11~19、21~99の間の数字は、基本ルールに従って組み合わせてください。
ここが重要!固有数詞を使う具体的な場面を徹底紹介
固有数詞の数え方を覚えたら、次は実際にどのような場面で使われるのかを具体的に見ていきましょう。日常生活で頻繁に使われる表現ばかりなので、例文と一緒に覚えておくと非常に役立ちます。
年齢を伝える「〇〇歳です」 (살 サル)
自分の年齢や相手の年齢を尋ねたり答えたりする際に、固有数詞と助数詞「살 (サル)」を使います。前述の通り、1, 2, 3, 4, 20は形が変わるので注意しましょう。
저는 스무 살입니다. (チョヌン スム サリムニダ) – 私は20歳です。
제 동생은 열일곱 살이에요. (チェ トンセンウン ヨリルゴプ サリエヨ) – 私の弟/妹は17歳です。
나이가 어떻게 되세요? (ナイガ オットケ トゥェセヨ?) – おいくつですか?
ㄴ 서른두 살입니다. (ソルンドゥ サリムニダ) – 32歳です。
時間を読む「〇〇時です」 (시 シ)
時刻の「~時」を読むときにも固有数詞と助数詞「시 (シ)」を使います。こちらも1, 2, 3, 4は形が変わります。「~分 (분 プン)」や「~秒 (초 チョ)」は漢数詞を使うので、混同しないようにしましょう。
지금 몇 시예요? (チグム ミョッ シエヨ?) – 今、何時ですか?
ㄴ 네 시 삼십 분이에요. (ネ シ サムシップ ニエヨ) – 4時30分です。
회의는 한 시에 시작합니다. (フェイヌン ハン シエ シジャ캄ニダ) – 会議は1時に始まります。
우리는 아홉 시에 만났어요. (ウリヌン アホプ シエ マンナッソヨ) – 私たちは9時に会いました。

「~時」は固有数詞、「~分」は漢数詞、と覚えましょう。
モノの個数を数える「〇〇個ください」 (개 ケ)
お店で買い物をする際など、物の個数を伝えるときには固有数詞と助数詞「개 (ケ)」を使います。「개 (ケ)」は比較的幅広い物に対して使える便利な助数詞です。
사과 세 개 주세요. (サグァ セ ゲ チュセヨ) – りんご3個ください。
빵 다섯 개 샀어요. (パン タソッ ケ サッソヨ) – パンを5個買いました。
이거 한 개에 얼마예요? (イゴ ハン ゲエ オルマエヨ?) – これ1個いくらですか?
人数を表す「〇〇人です」 (명 ミョン / 사람 サラム)
人数を数える際には、固有数詞に助数詞「명 (ミョン)」または「사람 (サラム)」を付けます。「명 (ミョン)」は少し改まった言い方、「사람 (サラム)」はより一般的な言い方です。ここでも1, 2, 3, 4, 20の形に注意しましょう。
가족이 몇 명이에요? (カジョギ ミョンミョンイエヨ?) – 家族は何人ですか?
ㄴ 우리 가족은 네 명이에요. (ウリ カジョグン ネ ミョンイエヨ) – 私の家族は4人です。
친구가 두 사람 왔어요. (チングガ トゥ サラム ワッソヨ) – 友達が2人来ました。
학생 스무 명이 교실에 있어요. (ハクセン スム ミョンイ キョシレ イッソヨ) – 生徒20人が教室にいます。
回数や順番を伝える表現
回数を表す場合は「번 (ポン)」、順番を表す場合は「번째 (ポンチェ)」という助数詞を固有数詞に付けます。「첫 번째 (チョッ ポンチェ – 最初の、一番目)」だけは「하나 번째」とは言わないので注意が必要です。二番目以降は「두 번째 (トゥ ポンチェ)」「세 번째 (セ ポンチェ)」…となります。
이 영화 세 번 봤어요. (イ ヨンファ セ ボン パッソヨ) – この映画を3回見ました。
이것이 저의 첫 번째 한국 여행이에요. (イゴシ チョエ チョッ ポンチェ ハングク ヨヘンイエヨ) – これが私の最初の韓国旅行です。
두 번째 기회입니다. (トゥ ポンチェ キフェイムニダ) – 二度目のチャンスです。
その他、動物(마리 マリ)、本(권 クォン)、服(벌 ボル)などの助数詞
固有数詞は、上記以外にも様々な助数詞と一緒に使われます。代表的なものをいくつか紹介します。
- 마리 (マリ): 動物を数えるとき(例: 고양이 두 마리 – 猫2匹)
- 권 (クォン): 本やノートを数えるとき(例: 책 세 권 – 本3冊)
- 병 (ピョン): 瓶に入った飲み物を数えるとき(例: 맥주 한 병 – ビール1本)
- 잔 (チャン): コップやカップに入った飲み物を数えるとき(例: 커피 네 잔 – コーヒー4杯)
- 벌 (ボル): 服を数えるとき(例: 옷 한 벌 – 服1着)
- 대 (テ): 車や機械を数えるとき(例: 자동차 다섯 대 – 車5台)
- 장 (チャン): 紙や写真など薄いものを数えるとき(例: 종이 열 장 – 紙10枚)
これらの助数詞も固有数詞と一緒に使われることが多いので、少しずつ覚えていくと表現の幅が広がります。
固有数詞を効率よく覚えるための学習テクニック
固有数詞は数が多く、発音も独特なものがあるため、覚えるのに苦労するかもしれません。ここでは、効率よくマスターするための学習テクニックをいくつかご紹介します。
フラッシュカードや単語帳の活用法
古典的ですが、フラッシュカードや単語帳は記憶の定着に非常に効果的です。表面に数字(アラビア数字)を書き、裏面に韓国語の固有数詞とその読み方(カタカナや発音記号)を書きます。毎日少しずつでも良いので、繰り返しめくって確認しましょう。アプリなどを活用するのも良いでしょう。
韓国ドラマや歌でネイティブの発音に触れる
教科書だけでなく、韓国ドラマや映画、K-POPなどのエンタメコンテンツも素晴らしい教材になります。登場人物が年齢を言ったり、物の数を数えたりするシーンに注意して耳を傾けてみましょう。ネイティブの自然な発音やイントネーションに触れることで、リスニング力と発音の向上が期待できます。気に入ったフレーズを真似てみるのも効果的です。
声に出して練習するシャドーイングのすすめ
シャドーイングとは、音声を聞きながら、少し遅れて影のようについていくように発音する練習方法です。固有数詞の音声教材や、ドラマのセリフなどを使い、何度も繰り返し声に出して練習しましょう。これにより、口の筋肉が韓国語の発音に慣れ、よりスムーズに話せるようになります。
実際に使ってみる!アウトプットの重要性
覚えた固有数詞は、実際に使ってみることが何よりも大切です。独り言で「机の上に本が두 권 (トゥ クォン – 2冊) あるな」と数えてみたり、韓国人の友達がいれば、会話の中で積極的に使ってみましょう。もし間違えても、そこから学ぶことができます。アウトプットを繰り返すことで、知識が確実に自分のものになっていきます。
注意!固有数詞を使う上での間違いやすいポイントと対処法
固有数詞の学習でつまずきやすいポイントや、よくある間違いについて解説します。事前に知っておくことで、よりスムーズに学習を進められるでしょう。
助数詞によって形が変わる数字 (1, 2, 3, 4, 20)
繰り返しになりますが、固有数詞の「하나 (1)」「둘 (2)」「셋 (3)」「넷 (4)」「스물 (20)」は、後ろに助数詞が付くとそれぞれ「한」「두」「세」「네」「스무」と形が変わります。これは非常に重要なルールなので、しっかりと覚えておきましょう。
変化する数字のおさらい
1: 하나 (ハナ) → 한 (ハン) + 助数詞
2: 둘 (トゥル) → 두 (トゥ) + 助数詞
3: 셋 (セッ) → 세 (セ) + 助数詞
4: 넷 (ネッ) → 네 (ネ) + 助数詞
20: 스물 (スムル) → 스무 (スム) + 助数詞
例: ケーキ1つ → 케이크 한 조각 (ケイク ハン チョガク)
例: 20歳の学生 → 스무 살 학생 (スム サル ハクセン)
最初は混乱するかもしれませんが、これらの変化は会話で頻繁に出てくるため、慣れてくれば自然と使い分けられるようになります。
漢数詞との混同を避けるには?
固有数詞と漢数詞の使い分けは、韓国語学習者にとって大きな課題の一つです。特に「時間」の表現では、「~時」は固有数詞、「~分」「~秒」は漢数詞と、一つの文の中で両方使うため混乱しやすいです。
混同を避けるためには、まずそれぞれの数詞がどのような場面で使われるのか、その基本的なルールをしっかりと理解することが大切です。そして、たくさんの例文に触れ、どのような場合にどちらの数詞が使われているのかを意識しながら学習を進めましょう。迷ったときは、都度辞書や参考書で確認する習慣をつけることも重要です。
「個数や年齢、時刻は固有数詞」「日付や金額、100以上の数は漢数詞」という大まかなルールを頭に入れておくだけでも、間違いを減らすことができます。
100以上の数字はどうなる?漢数詞の領域へ
これまで固有数詞の1から99までを学習してきましたが、「100以上の数字はどうやって言うの?」と疑問に思った方もいるでしょう。実は、固有数詞は基本的に99までしかありません(古い言い方で100を表す固有数詞もありますが、現代ではほとんど使われません)。
100 (백 ペク), 1000 (천 チョン), 1万 (만 マン) の基本
100以上の大きな数字を表す際には、漢数詞が使われます。以下が基本的な単位です。
100: 백 (ペク)
1,000: 천 (チョン)
10,000: 만 (マン)
100,000: 십만 (シムマン) = 십 (10) + 만 (10,000)
1,000,000: 백만 (ペンマン) = 백 (100) + 만 (10,000)
10,000,000: 천만 (チョンマン) = 천 (1,000) + 만 (10,000)
100,000,000 (1億): 억 (オク)
1,000,000,000,000 (1兆): 조 (チョ)
例えば、「125」は「백이십오 (ペギシボ)」、「3,500」は「삼천오백 (サムチョノベク)」のように、漢数詞のルールに従って読みます。固有数詞は99までと割り切って、100以上は漢数詞と覚えておけば混乱が少ないでしょう。
固有数詞と漢数詞の使い分けを再確認
ここで改めて、固有数詞と漢数詞の主な使い分けを整理しておきましょう。
固有数詞 (고유수사)
- 物の個数 (~つ、~個)
- 年齢 (~歳)
- 時間 (~時)
- 人数 (~人、~名)
- 回数 (~回)
- その他、固有の単位 (~杯、~匹など)
- 基本的に1~99まで
漢数詞 (한수사)
- 日付 (~年~月~日)
- 曜日
- 金額 (~ウォン、~ドル)
- 電話番号、部屋番号
- 時間 (~分、~秒)
- 長さ、重さ、温度などの単位
- 100以上の大きな数
- 順番 (~番、~号)
この使い分けを意識しながら、様々な韓国語の表現に触れていくことが重要です。
まとめ:固有数詞を使いこなして韓国語表現を豊かにしよう!
この記事では、韓国語の固有数詞について、1から99までの数え方、発音のコツ、実践的な使い方、そして漢数詞との違いなどを詳しく解説してきました。固有数詞は、日常生活で頻繁に使われるため、マスターすれば韓国語のコミュニケーション能力が格段に向上します。最初は覚えることが多く大変かもしれませんが、一つ一つ着実にクリアしていけば、必ず使いこなせるようになります。
今回学んだ内容を何度も復習し、実際に声に出して練習したり、会話の中で使ってみたりしてください。そして、韓国ドラマや音楽など、楽しみながら韓国語に触れる機会を増やすことも、上達への近道です。固有数詞をマスターして、より豊かな韓国語表現を目指しましょう!
여러분, 한국어 공부 화이팅! (ヨロブン、ハングゴ コンブ ファイティン!) – 皆さん、韓国語の勉強、頑張ってください!