韓国語で「~しない」と否定の表現をしたいとき、「안~」と「~지 않다」という2つの形があることは、多くの学習者の方がご存知でしょう。でも、「どっちを使えばいいの?」「何か違いがあるの?」と疑問に思ったことはありませんか?
実は、この2つの否定形には、使える単語の制限やニュアンスの違い、使われる場面(話し言葉か書き言葉かなど)において、明確な使い分けが存在します。韓国語の表現力を豊かにし、より自然なコミュニケーションを目指す上で、この違いを理解することは非常に重要です。
この記事では、韓国語学習の基本でありながら、意外と奥が深い否定形「안~」と「~지 않다」について、その使い方、使い分けのルール、ニュアンスの違いを、豊富な例文と共に徹底的に整理し、解説していきます。初心者の方から、知識を再確認したい中級以上の方まで、ぜひ参考にしてください!
【完全版】韓国語の否定形「안」vs「-지 않다」徹底比較!使い方・ニュアンスの違いを例文豊富に解説
目次
韓国語の否定「~しない」:基本の2パターン
日本語で「食べない」「行かない」のように「~ない」を付けて否定するのに対し、韓国語では主に以下の2つの方法で否定文を作ります。
- 안 + 用言(動詞・形容詞): 用言の前に否定の副詞「안」を置く短い形式。比較的口語的で、意志を表すニュアンスが強い傾向があります。
- 用言の語幹 + -지 않다: 用言の語幹に否定の補助用言「-지 않다」を後ろに接続する長い形式。比較的文語的・フォーマルで、客観的な事実の否定にも広く使われます。
どちらも「~しない」という意味の否定を表しますが、どちらを使うかは、単語の種類や文脈、伝えたいニュアンスによって異なります。それぞれの使い方と注意点を詳しく見ていきましょう。
短い否定形「안 + 用言」の使い方
基本ルール:用言の前に「안」を置くだけ
最もシンプルで覚えやすいのが、否定したい動詞や形容詞の直前に、否定を表す副詞「안」を置く方法です。「안」は漢字で書くと「不」に相当し、「~しない」「~でない」という意味を持ちます。
- 食べる:먹다 (モkタ) → 안 먹다 (アン モkタ / 食べない) → 안 먹어요 (アン モゴヨ / 食べません)
- 行く:가다 (カダ) → 안 가다 (アン ガダ / 行かない) → 안 가요 (アン ガヨ / 行きません)
- 飲む:마시다 (マシダ) → 안 마시다 (アン マシダ / 飲まない) → 안 마셔요 (アン マショヨ / 飲みません)
- きれいだ:예쁘다 (イェップダ) → 안 예쁘다 (アン イェップダ / きれいじゃない) → 안 예뻐요 (アン イェッポヨ / きれいじゃありません)
- 大きい:크다 (クダ) → 안 크다 (アン クダ / 大きくない) → 안 커요 (アン コヨ / 大きくありません)
このように、作り方は非常に簡単です。具体的な例文を見てみましょう。
저는 오늘 커피를 안 마실 거예요.
チョヌン オヌr コピルr アン マシr コエヨ。
私は今日、コーヒーを飲みません。
그녀는 요즘 안 바빠요?
クニョヌン ヨジュm アン パッパヨ?
彼女は最近、忙しくないですか?
우리는 여기서 안 기다릴 거예요.
ウリヌン ヨギソ アン キダリr コエヨ。
私たちはここで待ちません。
ただし、「안」はすべての動詞・形容詞に使えるわけではありません。使えないケースがあるので注意が必要です。
注意点①:「名詞+하다」動詞の場合
韓国語には「名詞 + 하다」で作られる動詞(하다動詞)がたくさんあります。例えば、「공부(勉強) + 하다 → 공부하다(勉強する)」「운전(運転) + 하다 → 운전하다(運転する)」「요리(料理) + 하다 → 요리하다(料理する)」などです。
これらの「名詞+하다」動詞の場合、「안 + 名詞 + 하다」という形にはできません。(例: 안 공부하다、안 운전하다 は間違い)
ではどうするかというと、「名詞 + 안 + 하다」の形にします。つまり、名詞と「하다」の間に「안」を割り込ませるのです。
- 勉強しない:공부하다 → 공부(를) 안 하다 (コンブルr アン ハダ) → 공부 안 해요 (コンブ アネヨ)
- 運転しない:운전하다 → 운전(을) 안 하다 (ウンジョヌr アン ハダ) → 운전 안 해요 (ウンジョン アネヨ)
- 料理しない:요리하다 → 요리(를) 안 하다 (ヨリルr アン ハダ) → 요리 안 해요 (ヨリ アネヨ)
- 運動しない:운동하다 → 운동(을) 안 하다 (運動(を)しない) → 운동 안 해요 (運動しません)
- 電話しない:전화하다 → 전화(를) 안 하다 (電話(を)しない) → 전화 안 해요 (電話しません)
※会話では、目的語助詞「를/을」は省略されることが多いです。
なぜ「안 + 名詞 + 하다」がダメなのかというと、「안」は基本的に動詞や形容詞を修飾する副詞だからです。「공부하다」全体で一つの動詞ですが、「안 공부하다」としてしまうと、「안」が名詞「공부」を修飾しているように見えてしまい、不自然になるためと考えられます。
저는 오늘 공부 안 할래요.
チョヌン オヌr コンブ アナrレヨ。
私は今日、勉強しないつもりです。
피곤해서 운전 안 했어요.
ピゴネソ ウンジョン アネッソヨ。
疲れて運転しませんでした。
注意点②:「-답다」「새-」などの複合語
形容詞の中には、接尾辞「-답다 (~らしい)」や接頭辞「새- (新しい)」などが付いてできた複合語があります。例えば、「아름답다 (美しい)」「학생답다 (学生らしい)」「새롭다 (新しい)」などです。
これらの複合語の形容詞には、「안」を付けて否定することはできません。
- 안 아름답다 (間違い)
- 안 학생답다 (間違い)
- 안 새롭다 (間違い)
これらの複合語を否定する場合は、後述する「-지 않다」を使う必要があります。
경치가 안 아름다워요. (X)
→ 경치가 아름답지 않아요. (O)
キョンチガ アルmダpチ アナヨ。
景色が美しくありません。
이 구두는 안 새로워요. (X)
→ 이 구두는 새롭지 않아요. (O)
イ クドゥヌン セロpチ アナヨ。
この靴は新しくありません。
注意点③:使えない形容詞もある?(一部の長い形容詞)
明確なルールではありませんが、一般的に音節が長い形容詞(例:딱딱하다 – 硬い、울긋불긋하다 – 色とりどりだ など)や、感情を表す一部の形容詞(例:행복하다 – 幸せだ、슬프다 – 悲しい ※「안 슬퍼요」は使うが「슬프지 않아요」の方が自然な場合もある)などは、「안」よりも「-지 않다」で否定する方が自然に聞こえることが多いです。これは絶対的な規則ではなく、ネイティブスピーカーの感覚によるところも大きいため、多くの表現に触れる中で感覚を掴んでいくのが良いでしょう。

「안」は話し言葉でよく使われる短い否定形です
長い否定形「用言の語幹 + -지 않다」の使い方
基本ルール:語幹に「-지 않다」を接続
もう一つの否定形は、動詞や形容詞の語幹(原形から 다 を取った形)に、否定を表す補助用言「-지 않다」を接続する方法です。「-지 않다」は「~しない、~でない」という意味になります。
「-지 않다」自体が用言(形容詞)として活用するため、해요体なら「-지 않아요」、합니다体なら「-지 않습니다」、過去形なら「-지 않았어요/않았습니다」のように、文脈に合わせて活用させます。
- 食べる:먹다 → 語幹 먹 + -지 않다 → 먹지 않다 (モkチ アンタ / 食べない) → 먹지 않아요 (モkチ アナヨ / 食べません)
- 行く:가다 → 語幹 가 + -지 않다 → 가지 않다 (カジ アンタ / 行かない) → 가지 않아요 (カジ アナヨ / 行きません)
- きれいだ:예쁘다 → 語幹 예쁘 + -지 않다 → 예쁘지 않다 (イェップジ アンタ / きれいじゃない) → 예쁘지 않아요 (イェップジ アナヨ / きれいじゃありません)
- 多い:많다 → 語幹 많 + -지 않다 → 많지 않다 (マンチ アンタ / 多くない) → 많지 않아요 (マンチ アナヨ / 多くありません)
- 勉強する:공부하다 → 語幹 공부하 + -지 않다 → 공부하지 않다 (コンブハジ アンタ / 勉強しない) → 공부하지 않아요 (コンブハジ アナヨ / 勉強しません)
- 美しい:아름답다 → 語幹 아름답 + -지 않다 → 아름답지 않다 (アルmダpチ アンタ / 美しくない) → 아름답지 않아요 (アルmダpチ アナヨ / 美しくありません)
「안」を使えなかった「名詞+하다」動詞や複合語の形容詞も、「-지 않다」を使えば問題なく否定形にできます。そのため、迷ったら「-지 않다」を使えば基本的に間違いはない、と言えます。
動詞・形容詞での活用例
「-지 않다」を使った否定文の例を見てみましょう。
저는 매일 아침 운동하지 않아요.
チョヌン メイr アチm ウンドンハジ アナヨ。
私は毎朝運動しません。
그 영화는 생각보다 재미있지 않았어요.
ク ヨンファヌン センガkポダ チェミイッチ アナッソヨ。
その映画は思ったより面白くありませんでした。
본 제품은 인체에 유해하지 않습니다.
ポン ジェプムン インチョエ ユヘハジ アンスmニダ。
本製品は人体に有害ではありません。(硬い表現)
그녀는 그 사실을 알지 못했어요.
クニョヌン ク サシルr アrジ モテッソヨ。
彼女はその事実を知りませんでした。(※これは「できない」を表す「-지 못하다」の例)
コラム:「-지 않다」は「-지 아니하다」の縮約形
豆知識ですが、「-지 않다」は、元々「-지 아니하다」という形でした。「아니하다」は「아니다 (違う、〜でない)」の動詞形で、「〜しない」という意味を持ちます。これが縮まって「않다」となり、現代韓国語では「-지 않다」の形が一般的に使われています。より古い文献や、非常に格式張った場面では「-지 아니하다」の形が使われることもあります。

「-지 않다」は書き言葉やフォーマルな場面でよく使われます
「안」と「-지 않다」の決定的な違いと使い分け
では、結局「안」と「-지 않다」をどう使い分ければ良いのでしょうか? 主な違いは、意志の強さのニュアンスと、使われる場面(口語/文語)にあります。
違い①:意志の強さ(「안」は主観的意志が強い傾向)
一般的に、「안」を使った否定は、話し手の主観的な意志(「~するつもりはない」という気持ち)をより強く反映する傾向があると言われます。一方、「-지 않다」は、意志の否定にも使われますが、客観的な事実や一般的な状況を否定する場合にも広く使われ、「안」よりもやや穏やかな否定に聞こえることもあります。
例えば、誰かに「映画に行きませんか?」と誘われたときの断り方を考えてみましょう。
- 안 갈래요. (アン カrレヨ): 「行くつもりはないです」という、やや強い意志・拒否のニュアンス。状況によっては少し直接的すぎる印象を与える可能性も。
- 가지 않을래요. (カジ アヌrレヨ): 「行かないつもりです」「行かないでしょう」という、比較的穏やかな否定。意志も表せるが、「안」ほど直接的ではない。
- 가지 않아요. (カジ アナヨ): 「行きません」という、客観的な事実や習慣としての否定、または単なる否定。意志のニュアンスは上記二つより弱い。
ただし、これはあくまで傾向であり、文脈やイントネーションによってニュアンスは大きく変わります。「안」が常に強い意志を表すわけでも、「-지 않다」が常に穏やかというわけでもありません。
違い②:口語 vs 文語(「안」は口語的、「-지 않다」は文語的・フォーマル)
より明確な違いとして、「안」は主に日常会話(口語)で使われるカジュアルな表現であるのに対し、「-지 않다」は書き言葉(文語)やフォーマルな場面での会話に適した表現です。
- 「안」がよく使われる場面: 友達や家族との会話、SNSの投稿など、インフォーマルな場面。
- 「-지 않다」がよく使われる場面: ニュース記事、論文、公式文書、ビジネスメール、プレゼンテーション、目上の人との丁寧な会話など、フォーマルな場面。
もちろん、日常会話で「-지 않다」が全く使われないわけではありませんし、多少くだけた書き言葉で「안」が使われることもあります。しかし、基本的な使い分けとして、場面のフォーマルさを意識することは重要です。
状況に応じた使い分け例
具体的な状況でどちらを使うのがより適切か、例を見てみましょう。
状況 | より適切な表現 | 理由 |
---|---|---|
友達に「今日ご飯食べた?」と聞かれて「食べてない」と答える | 아니, 안 먹었어. (アニ, アン モゴッソ) | 日常会話、親しい間柄なので口語的な「안」が自然。 |
上司に「この資料、もう確認しましたか?」と聞かれて「まだです」と答える | 아직 확인하지 못했습니다. / 아직 확인 안 했습니다. (アジk ファギンハジ モテッスmニダ / アジk ファギン アネッスmニダ) | フォーマルな場面。「-지 못하다(できない)」がより適切だが、否定なら「-지 않다」を使う方が「안」より丁寧。「안」も許容範囲だが「-지 않다」が無難。 |
ニュース記事で「政府はその政策を実行しないと発表した」と書く | 정부는 그 정책을 실행하지 않겠다고 발표했다. (チョンブヌン ク チョンチェグr シレンハジ アンケッタゴ パrピョヘッタ) | 書き言葉、公式な内容なので文語的な「-지 않다」が適切。 |
子供に「危ないから、そこに行っちゃダメ!」と言う | 위험하니까 거기 안 돼! (ウィホmハニッカ コギ アン ドェ!) | 強い禁止、口語的な状況なので「안」が使われる。(※「안 되다」は慣用的な禁止表現) |
【重要】能力の否定「못 + 動詞 / 動詞 + -지 못하다」との違い
「しない(안/지 않다)」と「できない(못/지 못하다)」は全く別物!
ここで、否定表現を学ぶ上で非常に重要なポイントに触れておきます。それは、「~しない」という意志や事実の否定(안 / -지 않다)と、「~できない」という能力や可能性の否定(못 / -지 못하다)は、意味が全く異なるということです。
- 안 / -지 않다: ~しない(意志・単純否定)
- 못 / -지 못하다: ~できない(能力・状況による不可能)
「못」は「안」と同様に動詞の前に置かれ(例: 못 가요 – 行けません)、「-지 못하다」は「-지 않다」と同様に語幹に接続します(例: 가지 못해요 – 行けません)。
この使い分けを間違えると、意図しない意味になってしまうので注意が必要です。
例文で比較:食べない vs 食べられない
例えば、「辛い食べ物を…」という文で比較してみましょう。
매운 음식을 안 먹어요. / 매운 음식을 먹지 않아요.
辛い食べ物を食べません。(食べる意志がない、食べる習慣がないなど)
매운 음식을 못 먹어요. / 매운 음식을 먹지 못해요.
辛い食べ物を食べられません。(辛すぎて食べられない、アレルギーで食べられないなど、能力や状況的に不可能)
このように、「안/-지 않다」と「못/-지 못하다」の意味の違いをしっかり区別して使いましょう。(「못/-지 못하다」については、別の記事で詳しく解説します。)
【実践編】失礼にならない丁寧な断り方
否定形は、依頼や誘いを断る際にも使われます。その際、相手に失礼な印象を与えないように、丁寧な表現を心がけることが大切です。ここでは、否定形を使った丁寧な断り方のコツと例文を紹介します。
クッション言葉 + 否定形
断る際には、まず「죄송하지만 (チェソンハジマン / 申し訳ありませんが)」「미안하지만 (ミアナジマン / すみませんが)」のようなクッション言葉を文頭に置くと、表現が柔らかくなります。
その上で、「안」または「-지 않다」を使った否定文を続けます。フォーマルな場面や目上の方に対しては、「-지 않다」に「-습니다 / -ㅂ니다」を付けた「-지 않습니다」や、より柔らかい「-지 않아요」を使うのが一般的です。「안」を使う場合でも、「안 -ㅂ니다 / -습니다」や「안 -아요 / -어요」の形にします。
依頼を断る際の表現例
具体的な断り方の例文を見てみましょう。
죄송하지만, 오늘은 좀 바빠서 참석하지 못할 것 같습니다.
チェソンハジマン, オヌルン チョm パッパソ チャmソカジ モッタr コッ カッスmニダ。
申し訳ありませんが、今日は少し忙しくて参加できそうにありません。(「-지 못하다(できない)」+推量「-ㄹ 것 같다」でより丁寧に)
미안하지만, 제가 지금은 도와드릴 수가 없어서 그 일은 안 할 것 같습니다.
ミアナジマン, チェガ チグムン トワドゥリr スガ オpソソ ク イルン アナr コッ カッスmニダ。
すみませんが、私が今はお手伝いできないので、その仕事はしない(できない)と思います。(理由+「안」+推量)
죄송합니다만, 그 제안은 받아들이지 않기로 결정했습니다.
チェソンハmニダマン, ク チェアヌン パダドゥリジ アンキロ キョrチョンヘッスmニダ。
申し訳ありませんが、その提案はお受けしないことに決定いたしました。(「-지 않기로 하다」〜しないことにする、で決定事項として伝える)
単に「안 해요」や「하지 않아요」と言うよりも、クッション言葉や理由、推量の表現(-ㄹ 것 같다)などを組み合わせることで、より丁寧で配慮のある断り方ができます。
【番外編】韓国ドラマ頻出!否定形のリアルなセリフ
学習の息抜きに、韓国ドラマで実際に使われるような、否定形を含んだリアルなセリフを見てみましょう。どんな場面で、どんなニュアンスで使われているか想像してみてください。
「안~」が使われるフランクな会話例
親しい友人や家族とのカジュアルな会話では、「안」が頻繁に使われます。
A: 너 왜 이렇게 늦었어? 전화도 안 받고!
A: ノ ウェ イロッケ ヌジョッソ? チョナド アン パッコ!
A: あんたなんでこんなに遅れたの?電話も出ないで!
B: 미안, 미안! 오는 길에 잠깐 친구 만났어. 걱정했어?
B: ミアン、ミアン! オヌン キレ チャmッカン チング マンナッソ. コkチョンヘッソ?
B: ごめん、ごめん!来る途中でちょっと友達に会ったんだ。心配した?
A: 이 케이크 진짜 맛있다! 너도 먹어봐!
A: イ ケイク チンチャ マシッタ! ノド モゴバ!
A: このケーキ本当に美味しい!あんたも食べてみて!
B: 아니, 괜찮아. 나 단 거 별로 안 좋아해.
B: アニ, ケンチャナ. ナ タン ゴ ピョrロ アン チョアヘ.
B: ううん、大丈夫。私、甘いものあまり好きじゃないんだ。
「~지 않다」が使われる会話例(ニュアンス解説付き)
「-지 않다」も会話で使われますが、「안」より少し距離感があったり、丁寧さを出したり、客観的な事実を述べたりする場面で見られます。
A: 그 소문 진짜예요?
A: ク ソムン チンチャエヨ?
A: その噂、本当ですか?
B: 글쎄요, 저는 자세히 알지 못해서 뭐라고 말씀드리기가 어렵네요.
B: クrッセヨ, チョヌン チャセヒ アrジ モテソ ムォラゴ マrッスmドゥリギガ オリョmネヨ.
B: さあ、私は詳しく知らないので何とも申し上げにくいですね。(「-지 못하다」で「知らない」という事実を丁寧に述べる)
A: 요즘 운동 시작하셨다면서요? 어떠세요?
A: ヨジュm ウンドン シジャカショッタミョンソヨ? オットセヨ?
A: 最近運動を始められたそうですね?いかがですか?
B: 네, 시작은 했는데 아직 꾸준히 하지는 않아요.
B: ネ, シジャグン ヘンヌンデ アジk ックジュニ ハジヌン アナヨ.
B: ええ、始めたんですが、まだコンスタントにはしていません。(「하다」に「는(は)」を付けて強調しつつ「-지 않다」で事実を述べる)
ドラマのセリフは、登場人物の関係性や性格、状況によって言葉遣いが変わるので、そうした点に注目して否定表現を聞いてみるのも面白い学習法です。

ドラマのセリフからリアルな使い方を学ぼう
まとめ:否定形をマスターして表現力アップ!
今回は、韓国語の否定形「안~」と「~지 않다」の使い分けについて詳しく解説しました。最後にポイントをまとめます。
「안」 vs 「-지 않다」使い分け 早わかり表
ポイント | 안 + 用言 | 用言 + -지 않다 |
---|---|---|
形式 | 短い・用言の前に置く | 長い・語幹に接続 |
使える単語 | △(名詞+하다動詞、一部複合語は不可) | ◎(ほぼ全ての用言に可) |
ニュアンス | 口語的・意志が強い傾向 | 文語的/フォーマル・客観的事実も |
主な使用場面 | 日常会話(カジュアル) | 書き言葉・フォーマルな会話 |
※「~できない」を表す「못 / -지 못하다」とは意味が異なる点に注意!
日本語ではどちらも「~しない」と訳せるため、最初は混同しやすいかもしれませんが、それぞれの特徴と使われる場面を意識することで、よりネイティブに近い自然な韓国語を話せるようになります。使える単語に制限がある「안」よりも、「-지 않다」の方が汎用性が高いので、迷ったときは「-지 않다」を使うのが安全策とも言えます。
しかし、日常会話では「안」が非常に頻繁に使われるため、避けて通ることはできません。たくさんの例文に触れ、実際に使ってみながら、場面に応じた適切な否定表現を選べるように練習していきましょう。この記事が、皆さんの韓国語学習の助けとなれば幸いです。