韓国語の「味」に関する表現:「美味しい」を完全マスター

  1. 韓国語単語・意味

皆さん、こんにちは。韓国料理が日本に浸透しつつありますね。美味しい韓国料理を食べて「美味しい」って思った時、韓国語ではなんて言うのでしょうか。

今回の記事では韓国語の「味」に関する表現をご紹介します。

韓国語の「味」に関する表現:「美味しい」を完全マスター

맛있어요(マシッソヨ)の意味は「美味しい」?「美味しいです」?

맛있어요(マシッソヨ)という韓国語をご存じですか。韓国ドラマを観ると맛있어요(マシッソヨ)という台詞をいうシーンがあります。そして맛있어요(マシッソヨ)の日本語は「美味しい」と翻訳されることが多いですね。

맛있어요(マシッソヨ)は本来、名詞の「(マッ・味)」に動詞の「있다(イッタ・ある)」から来ています。

있다(イッタ・ある)」が、日本語の「~です」に当たる語尾「~어요(~オヨ)」に変形した言葉です。直訳すると「味があります」という意味で日本語の「美味しいです」という意味になります。

맛있어요(マシッソヨ)の類似語とそれぞれの違い

ここでは맛있어요(マシッソヨ)の意味に類似している言葉と、それぞれの違いについて紹介していきます。

맛있겠다(マシッケッタ)

日本語の「美味しそう」に当たる韓国語です。末尾の「」をなくして日本語の「~です」に当たる語尾「~어요(~オヨ)」を付けると맛있겠어요 (マシッケッソヨ)になり、日本語の「美味しそうです」になります。

맛있어 보인다(マシッソポインダ)

日本語の「美味しそうに見える」に当たる韓国語です。末尾の「」をなくして日本語の「~です」に当たる語尾「~어요(~オヨ)」を付けると맛있어 보여요 (マシッソポヨヨ)になり、日本語の「美味しそうに見えます」になります。

맛있었다 (マシッソッタ)

日本語の「美味しかった」に当たる韓国語です。末尾の「」をなくして日本語の「~です」に当たる語尾「~어요(~オヨ)」を付けると맛있었어요 (マシッソッソヨ)になり、日本語の「美味しかったです」になります。

입에 맞는다(イベマッヌンダ)

日本語の「口に合う」に当たる韓国語です。末尾の「는다」をなくして日本語の「~です」に当たる語尾「~아요(~アヨ)」を付けると입에 맞아요 (イベマッアヨ)になり、日本語の「口に合います」になります。

韓国語会話事例

それでは、맛있어요(マシッソヨ)、맛있겠어요(マシッケッソヨ)などを使った韓国語会話事例をいくつか見ていきましょう。

준희: 이거 선물이야. 한번 먹어봐.

これプレゼント。食べてみて。

진아: 어머, 머핀이네? 어디서 사온거야?

あら、マフィンだね?どこで買って来たものなの?

준희: 아니, 내가 어제 만든거야. 맛있을지 모르겠네.

いや、私が昨日作ったものなの。美味しいかはわからないけどね。

진아: 진짜 맛있어 보인다. 고마워!

本当美味しそうに見えるね。ありがとう!

민지: 지난주에 남자친구랑 얼마전에 오픈한 파스타 가게 다녀왔어.

先週、彼氏とこの間オープンしたパスタ屋に行ってきたの。

하연: 학교 앞에 있는 그 가게? 어땠어?

学校前のあの店?どうだった?

민지: 맛있었어! 너도 한번 가봐. 추천할게.

美味しかったよ!あなたも行ってみて。おすすめよ。

엄마: 이리와서 밥 먹어.

ママ: こちらに来てご飯食べて。

: 와! 오늘은 햄버그네? 맛있겠다!

娘: わ!今日はハンバーグなの?美味しそう!

민영: 어제 성게 비빔밥 먹었는데 맛있더라.

昨日ウニビビンバ食べたけど美味しかった。

형준: 성게 비빔밥? 왠지 비린내 날 것 같아.

ウニビビンバ?なんだか生臭そうだね。

민영: 아니, 맛있었어! 내 입에는 맞았어.

いや、美味しかったよ!私の口には合ったの。

ピンクの背景にミルクティーのカップを持つ若いアジア人女性。韓国風の美学が特徴。

「美味しくない」という意味を持つ韓国語は?

맛있어요(マシッソヨ)の反対語はなんでしょうか。韓国語の맛있어요(マシッソヨ)を直訳すると「味があります」という意味でしたね。

맛있어요(マシッソヨ)の反対語は「맛없어요(マットッソヨ)」です。맛없어요(マットッソヨ)は本来、名詞の「(マッ・味)」に動詞の「없다(オッタ・ない)」から来ています。

없다(オッタ・ない)」が日本語の「~です」に当たる語尾「~어요(~オヨ)」に変形した言葉です。直訳すると「味がないです」という意味で日本語の「美味しくないです」という意味になります。

맛없어요(マットッソヨ)の類似語とそれぞれの違い

맛없어 보인다(マッオッソポインダ)

日本語の「美味しくなさそうに見える」に当たる韓国語です。末尾の「」をなくして日本語の「~です」に当たる語尾「~어요(~オヨ)」を付けると맛없어 보여요 (マッオッソポヨヨ)になり、日本語の「美味しくなさそうに見えます」になります。

맛없었다 (マッオッソッタ)

日本語の「美味しなかった」に当たる韓国語です。末尾の「」をなくして日本語の「~です」に当たる語尾「~어요(~オヨ)」を付けると맛없었어요 (マッオッソッソヨ)になり、日本語の「美味しくなかったです」になります。

입에 안 맞는다(イベアンマッヌンダ)

日本語の「口に合わない」に当たる韓国語です。末尾の「는다」をなくして日本語の「~です」に当たる語尾「~아요(~アヨ)」を付けると입에 안 맞아요 (イベアンマジャヨ)になり、日本語の「口に合わないです」になります。

韓国語会話事例

それでは、맛없어요(マトッソヨ)、입에 안 맞아요(イベアンマジャヨ)を使った韓国語会話事例をいくつか見ていきましょう。

지민: 어? 너 지금 뭐 먹어?

え?君今何食べてるの?

태용: 햄 샌드위치 먹어. 여기 남은거 있는데 너도 먹을래?

ハムサンドイッチ食べている。ここに余りものがあるけど君も食べる?

지민: 아니, 나는 됐어. 햄은 내 입에는 안 맞아.

いや、僕はいい。ハムは僕の口に合わないんだ。

태용: 에이, 그러지 말고 먹어.

まぁ、そんなこと言わずに食べなよ。

민정: 나는 정말 요리를 못하는 것 같아.

私は本当に料理が下手なんだな。

윤지: 왜? 무슨 일이야?

なんで?どうしたの?

민정: 이거 봐. 음식이 전부 타버렸어. 정말 맛없어 보여.

これみて。食べ物が全部焦げてしまったよ。本当にまずそうに見える。

엄마: 건강에 좋다고 해서 인삼을 갈아서 먹어 봤는데 맛은 없었어.

母: 体に良いと聞いたから高麗人参をすりおろしにして食べてみたけど美味しくはなかったわ。

아들: 원래 몸에 좋은 것 일수록 맛없는 거야.

息子: もともと体に良いものであるほど不味いんだよ。

엄마: 그건 그렇지만 두 번은 못 먹겠다.

母: それはそうだけど二度は食べられないね。

인하: 이번에 새로 생긴 피자가게 가지마.

今度新しくできたピザ屋さん行かないでね。

지수: 왜? 거기 인기 많다고 하던데?

なんで?そこ人気だって聞いたけど?

인하: 가게 분위기는 좋았는데 음식은 맛없었어.

お店の雰囲気は良かったけど食べ物は美味しくなかった。

テーブルの上のガラス瓶に入った韓国のスパイス。

「味」に関する様々な韓国語表現

ここでは「味」に関する韓国語表現をまとめて説明いたします。맛있어요(マシッソヨ)などの表現とともにぜひ活用しましょう。

  • 달다(タルダ):日本語でいう「甘い」という意味
  • 짜다(ッチャダ):日本語でいう「しょっぱい」という意味
  • 시다(シダ):日本語でいう「すっぱい」という意味
  • 쓰다(ッスダ):日本語でいう「苦い」という意味
  • 맵다(メッタ):日本語でいう「辛い」という意味

韓国語の「辛い」に関する表現について

韓国・韓国人といえば「辛いもの」「辛いもの好き」でもよく知られていますね。もちろん「辛い」という表現も辛さの程度によって様々な表現があります。ここでは「辛い」に関する韓国語表現をまとめて説明いたします。

  • 매콤하다(メコマダ):ちょっと辛い
  • 매콤 달달하다(メコン ダルダルハダ):甘辛い
  • 얼큰하다(オルクンハダ):(辛いスープや鍋を飲んで)ピリッと辛い
  • 칼칼하다(カルカルハダ):(辛いスープや鍋を飲んで)辛くてさっぱりする
  • 얼얼하다(オルオルハダ):口の中が少し痛いほど辛い

「味」に関する表現を使った韓国語会話事例

それでは「味」に関する表現を使った韓国語会話事例をいくつか見ていきましょう。

태연: 콜록콜록. 기침이 멈추질 않아.

コホンコホン。咳が止まらない。

연수: 감기라도 걸린거야? 감기약은 먹었어?

風邪でもひいたの?風邪薬は飲んだ?

태연: 매우 쓴 감기약을 먹었는데 효과는 별로 없었어.

ものすごく苦い風邪薬は飲んだけど効果はあまりなかったよ。

정희: 오늘 저녁은 뭐를 먹을까?

今日の夕ご飯は何にしようかな?

해진: 오랜만에 김치찌개는 어때?

久しぶりにキムチチゲはどう?

정희: 괜찮네. 얼큰한 김치찌개로 할게.

いいね。ピリッと辛いキムチチゲにするわ。

희진: 새로 사온 수박 먹어봤어?

新しく買ってきたスイカ、食べてみた?

윤재: 응, 수박이 정말 달고 맛있었어.

うん、スイカがすごく甘くて美味しかった。

진영:  된장찌개가 너무 짜다. 어떡하지?

味噌チゲがとてもしょっぱいな。どうしよう。

준기: 물을 더 넣고 한번 끓여봐. 그럼 괜찮지 않겠어?

水をもっと足して一回沸騰してみて。そしたらよくなるんじゃない?

기영:  청양고추를 생으로 먹었더니 입안이 얼얼해.

青唐辛子を生で食べたら辛くて口の中がピリピリする。

윤지: 청양고추를 생으로 먹다니. 입안이 아픈 건 당연하지.

青唐辛子を生で食べるなんて。口の中が痛いのは当たり前だよ。

청하: 너 오늘 여자친구랑 첫 데이트 맞지?

あんた今日彼女と初デートでしょう?

재진: 어. 오늘 저녁에 만나서 밥먹을거야.

ああ、今日夕方に会ってご飯食べるんだ。

청하: 축하해! 뭐 먹을거야?

おめでとう!何食べるの?

재진: 칼칼한 감자탕 먹으러 갈까 했는데 어때?

辛くてさっぱりしたカムジャタンでも食べに行こうかなと思ったけどどう?

청하: 야, 첫 데이트에 감자탕 먹는 사람이 어디에 있니?

おい、初デートにカムジャタン食べる人がどこにいるの?

家族がテーブルを囲み、伝統的な韓国料理を楽しみます。

韓国語で味に関する表現する時の注意点

最後に、ここまで学んだ味に関する表現について注意すべき点はなんでしょうか。「맛있어요(マシッソヨ)」のように、ポジティブな表現であれば特に気を付ける必要はないかもしれません。

【ネガティブな表現に注意】

ただ、「맛없어요(マットッソヨ)」などネガティブな言葉を使う時は少し気を付ける必要があります。たとえば誰かにおごってもらったり、ご馳走になったりするときには特に気を使います。

こういう時は自ら「美味しくなかった」という表現はあまり使わず、おごってくれた相手が「あまり美味しくなかった」ということを言ったら、それに同感する形で使うことが多いです。

年上の人が用意してくれた食事などがあまり美味しくなかった時も、面と向かって「美味しくなかった」とはあまり言わないので気を付けましょう。

そして美味しいものを食べたときの反応が、ただ「맛있어요(マシッソヨ)」だけだと「本当は美味しくないのに美味しいって言っているだけなのか?」と思う人もいます。できれば味に関する表現を混じりながらより豊かな表現にしていくと良いかもしれません。

【末尾に注意】

末尾の「(ヨ)」の使い方にも要注意ですね。テレビなどで放送される韓国ドラマなどをみると、「맛있어요(マシッソヨ)」と言っている台詞の翻訳字幕が「美味しい」というため言葉になっていることが多いのですが、

韓国語は末尾に「(ヨ)」が付くと敬語になりますので、基本ため言葉を使うべき相手(年下や友達)には「맛있어요(マシッソヨ)」ではなく、「맛있어(マシッソ)」を使います。

このように相手との関係性や年の差によって語尾が変わってきますので気をつけましょう。

まとめ

ここまで味に関する様々な表現を説明してきましたが、いかがだったでしょうか。「맛있어요(マシッソヨ)」のような定番の表現から얼큰하다(オルクンハダ)などの表現まで様々な味に関する表現をみてきました。

「美味しい」という単なる表現も、味に関する表現を入れていくことで甘くて美味しいのか、辛くて美味しいのか、それともとても辛くて美味しくないのかなど、多様多彩な表現ができ、食事の時の会話もより楽しくなるはずです。

また、韓国語には辛さに関する表現もたくさんあります。どんなふうに辛い食べ物なのかを事前に知ることができるため、味に関する表現を勉強することで今までチャレンジできなかった韓国料理にもチャレンジできるのではないでしょうか。

今回ご紹介した韓国語の表現を積極的に活用してみてください。それでは、みなさんの韓国語学習の役に立つことを祈っております。

使える韓国語をカフェで習得
何度でも聞ける1対1レッスンはコスパ最強
【先生を選んで、無料体験する!】

開く

この記事を読んだ方はこんな記事も読んでいます