日本には着物があるように、それぞれの国には特有の民族衣装があります。
お隣の韓国の民族衣装にはどのようなものがあるのでしょうか?
韓国のハンボク
韓国の伝統衣装といえば한복(韓服:ハンボク)です。
世界的にもその直線と柔らかな曲線の調和の美しさが認められ、日本の方にも치마저고리(チマチョゴリ)と呼ばれて有名になっています。
치마저고리(チマチョゴリ)は女性用の한복(韓服:ハンボク)を示す言葉なので、今回は男性用も含めてご紹介したいと思います。
チマチョゴリ
まず、치마저고리(チマチョゴリ)の치마(チマ)はスカートのことで、저고리(チョゴリ)はそれの上に着る短い上衣のことになります。
ちなみに、치마(チマ)という単語は한복(韓服:ハンボク)以外でもスカート全部を示す言葉で、普段もよく使うので覚えておきましょう。
そして、저고리(チョゴリ)の前の部分が開かないように止めておくリボンのようなものを、고름(ゴルム)と言います。
女の子たちは小さい頃、必ず一度は고름(ゴルム)の結び方をお母さんやお婆さんに学びます。
私ももちろん教えてもらったあと、自分で一回やってみたくてやり直したけど、結局出来ずお母さんにやってもらったりした思い出があります。
고름(ゴルム)は男性用の저고리(チョゴリ)にも同じ場所に付いています。
バジチョゴリ
そして、男性用は치마(チマ)ではなく、바지저고리(バジチョゴリ)と言います。
この바지(バジ)も한복(韓服:ハンボク)以外のズボン全てに使える単語です。
바지저고리(バジチョゴリ)の바지(バジ)はパッと見だと前後ろがないようにも見えますが、脚を入れる両側の幅が少し違うので、広い幅の方に右脚を入れてはくのが正しい、という変わった特徴もあります。
치마저고리(チマチョゴリ)や바지저고리(バジチョゴリ)の他に、中に着る下着、冬に着る上着、たくさんの種類があります。
コッシン
その中でも私が最も紹介したかったのは꽃신(コッシン)です。
꽃(コッ)はお花、신(シン)は靴を意味していて、その言葉通り美しい花や竹、蝶などが刺繍された靴のことを言います。
色とりどりで華やかな꽃신(コッシン)は若い女の子たちが主に履く靴で、昔は裕福な家庭のお嬢様たちのみ履くことができた女の子たちの憧れでした。
最近では少しヒールが入っているものも作られていて、また新しい姿をみせてくれています。
韓服の現代の姿
現代では難しく細かい着付けが省略された한복(韓服:ハンボク)なども多く販売されており、お爺さんやお婆さんが普段着として着てたりします。
ですが、やっぱり伝統そのものの한복(韓服:ハンボク)を年齢問わずもっと多くの韓国人が着るようになり、これからもずっと守り続けていけたらと思いました。