韓国ドラマでもよくみかける「韓国式挨拶」の「큰절」とはどんなものなのかご紹介していきたいと思います。
韓国式挨拶
この「큰절」は、元々、家族や親せきの中において、両親と同様に目上の人に目下のものが挨拶をすることです。
男性の挨拶は頭を下げながら挨拶をするという意味で「稽首拝」とも呼ばれていたといいます。
男性の挨拶方法
男性の挨拶方法は、日本でいうところの正座の姿勢から頭を床につけるぐらい深くお辞儀をする形であったため、主に部屋の中で行う挨拶でした。
【挨拶方法①】
また、男性の挨拶方法には二つあります。
一つ目として、まず両手の指先を合わせ目の高さまで上げたあと、腰を曲げ左ひざから床につきます。
その後右ひざもついて正座の姿勢からひじを床につけ、額が手の甲につくぐらいまで深くお辞儀をします。
挨拶が終わったら反対の手順で起き上がります。
【挨拶方法②】
二つ目としては、先に説明した挨拶と似ていますが、両手は肩の高さに合わせたところからはじめます。
額が手の甲につくぐらいまでは深くお辞儀をせず、若干起き上がっているような状態での挨拶です。
一つ目よりは少し軽い挨拶方法とも言えるでしょう。
女性の挨拶方法
では、次に女性の場合はというと、こちらも二つの方法があったようです。
【挨拶方法①】
一つ目は、男性と同じく、両手の指先を合わせ肩の高さまであげ、頭を下げるときは手の甲が額につくようにします。
正座するときの手順は男性と同じですが、床に座るときは男性のように正座ではなく、日本でいえばあぐらの状態で、額に手の甲をつけたまま45度ぐらいお辞儀をします。
挨拶が終わったら反対の手順で起き上がります。
【挨拶方法②】
二つ目も先に紹介した挨拶と似ていますが、両手は横においたまま正座で座りながら両手を床に軽くつけお辞儀をします。
挨拶のポイント
また、どの動作をするにしてもゆっくりすること、目上の人に対する丁重な挨拶として認められています。
韓国の時代劇などでは、よく見かけると思いますが、現在でも結婚式や結婚後などで行われているようです。
礼儀作法と文化
礼儀作法は国が違えば作法も違います。
韓国と日本はとても似ていますが、礼儀作法のマナーを知ることもその国を知る大事な一つだと思います。
方法だけを学ぶのもいいかもしれませんが、目上の人に対する気持ちや自分が目上となる立場になったときにどう感じるのかなど、人としての感情なども考えるといいかもしれませんね。
マナー低下の現代
最近、日本では公共の場などでのマナーに対する意識が低下していると感じるときがあります。
時代の流れと言ってしまえばそれまでですが、もう一度、礼儀作法やマナーについて考える機会かもしれませんね。
朝の挨拶からはじまり、夜寝るまでの挨拶、そしてこのような挨拶をすることによって、SNSでは感じ取れないコミュニケーションを肌で感じ、コミュニケーション力をアップすることもいいのではないでしょうか?
外国語を学ぶということは、コミュニケーション力アップの手助けともいえるかもしれませんね。
挨拶一つで印象が変わることもあります。この機会に韓国式挨拶をマスターしてみましょう。
会話
가: 선생님 큰절을 하는 방법을 가르쳐 주세요.
先生。挨拶の方法を教えてください。
나: 알았어. 다음 주 가르쳐 줄게.
わかったよ。来週教えよう。
가: 감사합니다.
ありがとうございます!