韓国ドラマには「約束」を素材にした話が数多く登場します。それで昔からドラマの主題歌にも「約束」というタイトルの曲が多くありました。
韓国の約束文化を理解してハングルを上達させる方法
約束に関する曲
少し前のドラマですが「美男(イケメン)ですね」の「約束」(イ・ホンギ)、「イサン」の「約束」(チャン・ユンジョン)、「ずっと会いたい」の「約束」(キム・ボムス)、「美しき日々」の「約束」(ゼロ)等等┄。
変わることなく、永遠なものを信じたい時、人は「約束」をします。
今この瞬間の感情をミイラにして、永遠に保存しておこうとするのが、まさに「約束」という名の防腐剤なんですね。
韓国人の約束
しかし韓国人は即興で約束し、即興でキャンセルする傾向が強いので、約束という防腐剤があまり効力を発揮しない場合も多いようです。
何時に、どこで、何をし、時には何を食べるかまで、事前に計画を立てて会うのが日本式の約束だとしたら、「とりあえず会おう!」というのが韓国式約束ですね。
たとえば、退社時間の5分前に友達に電話をして
「今日の夜、何かある?」
「なにもないけど?」
「俺と一杯飲む?」
「うん、いいね」
「じゃあ、6時までに会社の前に行くよ」
このように突然電話をして、とりあえず「会おう」と言うのが韓国スタイルです。
もちろん、本当に重要な約束は前もってきちんと計画を立てるけれど、友達と一杯飲む時、ご飯を食べる時は「とりあえず会おう」の一言で事足りてしまいます。
会ってから計画を立てる韓国人の会話によく登場する言葉が「アムデナ(どこでも)」「アムゴナ(何でも)」です。
「じゃあ、これからどこ行こうか?」-「アムデナ カジャ(どこでもいいよ)」
「何食べようか?」-「アムゴナ モクチャ(何でもいいよ)」
場所やメニューにはあまり重要だと思わないので、お店に「アムゴナ」というおすすめ料理が誕生してしまうこともあるんです。
このように即興で約束をする韓国人も、本当に大事な約束をする時は、小指をからめて「絶対、絶対だよ!」と何度も念押しして、相手から確約を得ようとします。
なぜなら小指は心臓から最も近い血脈のあるところだからですね。
だから約束をする時心に一番強くつながっていると信じて、小指をからめるのです。
ハングルドットコム教室
뭐 먹을까? (モ モグルカ?)
何食べようか?
아무거나 먹자(アムゴナ モクチャ)
なんでもいいよ。
会話
성광: 오늘 만날까? (オヌル マンナルカ?)
今日会おうか?
미례: 좋아. ( チョア)
いいよ。
성광: 어디 갈까? (オディ カルカ?)
どこ行こうか?
미례: 아무데나 가자. (アムデナ カジャ)
どこでもいいよ。
성광: 뭐 먹을까? ( モ モグルカ?)
何食べようか?
미례: 아무거나 먹자. ( アムゴナ モクチャ)
何でもいいよ。
日常会話上達の秘訣
日常会話の習得がハングルを勉強する目的ならば、たくさんの韓国人との表面的な関係より、ひとりの韓国人と親しい友達になってマンツーマンの関係をつくることがお勧めです。
なぜなら、日常会話は脳細胞ではなく、心で聞き、心で話すものだからです。
もちろん、日常会話のための基本語彙や文法は脳細胞の助けを借りなければいけませんが、たくさんの語彙や文法がひきだしにあるにもかかわらず、会話に自信がないのは、心がオープンになっていないからですね。
心が開いていなければ、口を閉じることになり、口を閉じてしまえば会話力、特に発音の矯正を受けることができなくなり、時間がたてばたつほど会話に自信がなくなります。
心がリラックスする友達の前では、「間違ったらどうしよう?」と心配する必要がありません。
心は唇を通して流れでます。自分の「喜・怒・哀・楽」を表現できるひとりの韓国人の友達が最高の先生です。
先生のような友達、友達のような先生に出会ったあなたは、最高のハングル学習法の所有者です。