韓国の文化・習慣・歴史

韓国語の国語醇化運動(국어순화운동)とは

韓国語の「国語醇化運動(국어순화운동)」という言葉を聞いたことはありますか?

韓国語の中から、「不純なものを取り除いて、純粋な韓国語に整える」という意味ですが、不必要に流入した外来語を韓国語の固有語に直して使う運動のことです。

国語醇化運動

元々は植民地時代に流入した日本語を追放するための運動であった

【運動の目的は日本語の追放】

この国語醇化運動は解放後、国家レベルで行う大規模な事業で、現在まで続いていますが、元々は、植民地時代に流入し定着してしまった日本語を追放するために始まったものでした。

例えば、今でも年配の方々は「玉ねぎ」を「다마네기」、「弁当」を「벤또」、「力仕事をする労働者」を「노가다」などと日本語を使って言ったりします。

これは植民地支配の残滓だとして、純粋な韓国語の言葉に直そう、ということです。先ほどの言葉は、それぞれ「양파」「도시락」「일꾼,노동자」という言葉に醇化されました。

こうした日本語式韓国語は数多くあり、解放後何十年もかけて醇化を行っているのです。

【日本語以外の外来語も醇化の対象に】

現在では、日本語以外の外来語も積極的に醇化の対象になっています。

過度の英語教育の結果、日常生活で使用する言葉が不必要に英語の単語で溢れ、韓国語が乱れているという危惧がその根底にあります。

外来語として使われている言葉を洗い出し、専門の委員会で純粋な韓国語に直し、決定するという手順で行われています。

例えば、車などについている「내비게이션」は「길도우미」に、爪に塗る「매니큐어」は「손톱질」に、ネット市民を意味する「네티즌」は「누리꾼」に…という感じです。

十分に韓国語で表現できるのだがら「純粋で美しい」韓国語を使おう!ということですね。

KBSのテレビ番組やCMでもよく紹介されていて、国家レベルで力を入れている事業なんだということがよく分かります。

反対・批判の声

しかし、何でもかんでも韓国語に直そう、というのが逆に行き過ぎていないか?という批判の声があるのも事実です。

韓国語ではそのまま表現しにくい微妙なニュアンスをもつ表現ももちろんあるでしょう。

そもそも「純粋な」韓国語に醇化するといったら、元々中国から入ってきた漢字語も全て固有の韓国語に直さなければいけないが、果たしてそれは可能なのか?

何百年も昔から定着している言葉なので、そこまで醇化するのは不可能ではないか?という意見も多く見られます。

醇化語の定着度

それでは、専門委員会で審議され決定された「醇化語」は実社会で定着しているのでしょうか?これは、日本語とそれ以外の外来語で分けて考える必要があります。

植民地時代に流入した日本語は、植民地支配の歴史と共に清算されるべきものと捉えられ、まただいぶ昔からこの取り組みが行われていたため、かなり定着していると言えるでしょう。

意識的に日本語式韓国語は使わない、といった意識が国民にあります。しかし、最近入ってきた日本語以外の外来語に関しては、やはり醇化語を使うよりは、外来語をそのまま使っている傾向にあると思います。

何でもかんでも英語で言うことに対して拒否感を覚える人ではない限り、普通に外来語を使っている気がします。

これは何の醇化語??

醇化された単語リストを見ていると、よくも考え出したな、と思うような韓国語がたくさんあります。固有の韓国語の勉強にもなります。

以下の外来語を見て「純粋な」韓国語が思いつきますか?

外来語

醇化語

파이팅

아자

커플룩

짝궁차림

도움말

스킨십

피부교감

QR코드

정보무늬

바리스타

커피전문가

いかかがでしょうか?

醇化対象語と醇化語は「国立国語院」のHPで検索できます!!

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