韓国の名誉退職制度とは?社会的背景を学ぶ

  1. 韓国歴史・文化


韓国の知り合いと話していたときに「名誉退職」という言葉をききました。何のことかと思いきや、日本でいうところの「早期退職制度」と同じ退職のことでした。

韓国の名誉退職制度とは?社会的背景を学ぶ

韓国の名誉退職

解雇とは別物

日本も韓国も経済が低迷している中、やはりお給料の高い人達をなんとかしたいという、企業側の様子が伺えますね。

でも「名誉退職」と言われたら、悪い気がしないのは私だけでしょうか?

韓国語で調べてみても、解雇とは区別されると書かれており、定年退職前の一定条件を満たせば、退職金に一定額が上乗せされるとのことです。

これは、日本と同じだと思いますが、ネーミングセンスがいいように思います。これは個人の感覚ですが、ネーミングは重要かもしれませんね。

名誉退職を促される理由

現在の韓国では、やはり若者は就職難であり、定年が55歳~60歳に引き上げられました。

大手企業は55歳近くになると、この「名誉退職」の方向へ促すようです。また、業績が悪ければ、「名誉退職」を進められることもあるようです。

高齢化社会の弊害

韓国の木製テーブルに置かれた聴診器と長期ケアタグ。

シルバー産業

何はともあれ、経済が回復してくれることが1番だとは思いますが、韓国も少子高齢化により、様々な弊害も出てきているようです。

しかし日本と同様「シルバー産業」が盛んになってきているそうです。高齢化によって、高齢者が高齢者を介護するということもあるそうです。

貧富の差

ということは、貧富の差も当然でてきているようですよ。日本も貧富の差が広がり、子供の貧困なども取り上げられ、「負の連鎖」と呼ばれていますね。

また韓国でも両親より貧困になっている若者世代は「よくなる希望もない」と嘆いているようです。

これにより結婚も遅くなっているという事実です。結婚だけがすべてではありませんが、韓国の場合、結婚するときに家を買うという習慣があります。

これだけでも気が重いという韓国人も少なくないようです。「結婚=お金がかかる」ということなのでしょう。

韓国の若者の現状

大手会社の社員教育制度

韓国では、木の人形がお金の山の隣に立っています。

実際、現地に住む韓国人の方たちはどう思っているのかわからない部分もありますが、仮に大手に入社すると、会社がお金を出して、勉強のために大学院など行かせてくれる場合もあるそうです。

条件はあるとは思いますが、企業側も社員を育てなければならないということもあり、このような制度もあるようです。

日本も韓国も様々な問題が山積していますが、将来を担う若者たちには是非がんばってほしところですね。斬新なアイデアや発想力・創造力で自ら道を切り開いほしいものです。

ゆとり世代

しかしそれができないのが、日本でいうところの「ゆとり世代」。韓国でいうところの「삼포세대」ということになりそうです。

もちろん、その世代が全員そうだということではありませんが、比較的多いということでしょう。

大学休学

ただ日本と韓国の違いを言えば、韓国の方が少し進んでいるのかもしれません。軍隊制度もあることから、大学を休学することに抵抗が少ないような気がします。

日本であれば、休学というとマイナスのイメージですが、韓国では、大学を休学して語学留学したり、ワーキングホリデーへ行ったりと、自分のペースで進めている若者たちも少なくありません。

このような雰囲気が日本にも広がればいいのではないでしょうか?

早期退職

会話

: 이 부장님께서 명예퇴직을 하셨대.

李部長が早期退職したんだって

: 그래?  이 부장님은 좋은 분이었는데

そうなの? 李部長はいい方だったのに

: 그러게.

ほんとだね。

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