韓国への旅行や出張、あるいは留学などで長期滞在をする際、言葉が通じない環境で思わぬトラブルに巻き込まれたらどうしようと不安を感じることはありませんか。交通事故や転倒によるけが、貴重品の盗難など、予期せぬ事態は誰にでも起こり得ます。いざというとき、パニックになって何も言えなくなってしまうのが最も危険です。
緊急時には、長く流暢な文章を話す必要はありません。大切なのは、「何が起きたのか」「自分が今どこにいるのか」「けが人がいるのか」といった核心となる情報を、短く正確な言葉で相手に伝えることです。適切な単語を知っているだけで、周囲の人や警察、救急隊から迅速な支援を受けることができます。
本記事では、韓国語で「事故」を意味する単語の基本から、「事件」との明確な違い、そして自分が被害に遭ったのか、原因を作ってしまったのかを正確に伝えるための動詞の使い分けまでを詳しく深掘りしていきます。さらに、交通事故、盗難、急病などの場面別に使える実践的なフレーズや、112(警察)・119(消防・救急)への通報手順も網羅しています。基礎からしっかりと身につけたい方は、韓国語教室での学習も併せて検討すると、より実践的な会話力が身につきます。
それでは、緊急時に命と安全を守るための具体的な表現を一つずつ確認していきましょう。
「事故」は韓国語で何と言う?基本単語と発音のポイント
- 韓国語で「事故」は「사고(サゴ)」と言う
- 交通事故、転落事故など意図せず起きたトラブル全般に使う
- 同じ発音で「思考」という意味もあるため文脈で判断する
韓国語で「事故」は、漢字語に由来する사고(サゴ)と言います。日本語の「事故」と同じように、交通事故や水難事故、不注意による転落など、意図せずに発生してしまった好ましくない出来事を指す際に広く使われる単語です。
発音は日本語の「サゴ」とほぼ同じで、日本人学習者にとっても非常に覚えやすく、口に出しやすいのが特徴です。緊急時に咄嗟に言葉を発する必要がある場面でも、この「사고」という単語さえ覚えていれば、周囲に異常事態が起きたことを瞬時に知らせることができます。
では、具体的にどのような場面で使われるのでしょうか。日常生活やニュースで頻繁に耳にする関連語句を見ていきましょう。
ニュースや日常会話でよく聞く「사고」の関連語句
「사고」に他の単語を組み合わせることで、さまざまな種類のトラブルを表現できます。特にニュース番組の報道や、注意喚起の案内放送などでよく使われるため、耳にする機会が多い言葉です。
- 교통사고(キョトンサゴ):交通事故
- 접촉 사고(チョプチョク サゴ):接触事故
- 추돌 사고(チュドル サゴ):追突事故
- 수난 사고(スナン サゴ):水難事故
- 추락 사고(チュラク サゴ):転落事故
- 안전사고(アンジョンサゴ):安全管理上の事故、不注意による事故
- 의료 사고(ウィリョ サゴ):医療事故
- 인명 사고(インミョンサゴ):人命に関わる事故、人身事故
例えば、電車が遅延している際のアナウンスで「인명 사고(人身事故)」という言葉が聞こえたら、すぐに運行の見合わせを予測して別の移動手段を考えることができます。
韓国語の「사고(サゴ)」には、全く同じ表記・発音で「思考」という意味もあります。例えば「사고방식(思考方式、考え方)」「논리적 사고(論理的思考)」のように使われます。「사고 원인(事故原因)」なのか「사고력(思考力)」なのかは、前後の文脈で判断する必要があります。
「事故」と「事件」の明確な違いと使い分け方
- 偶発的なトラブルや過失は「사고(サゴ)」
- 犯罪や警察の捜査対象になるものは「사건(サッコン)」
- 単なる接触を「事件」と呼ぶと大げさに伝わるため注意
日本語でも「事故」と「事件」は使い分けられますが、韓国語でも同様に明確な区別が存在します。特に警察に状況を説明する際、この2つの単語を間違えると、事態の深刻さが全く異なって伝わってしまうため、正確に理解しておく必要があります。
「사고(サゴ)」は偶発的なトラブルや過失
前述の通り、「사고(サゴ)」は偶然の出来事、不注意、機械の故障、操作ミスなど、悪意なく偶発的に発生した被害に対して使われます。
- フレーズ
- 계단에서 추락 사고가 발생했어요.
- 日本語訳
- 階段で転落事故が発生しました。
- 使う場面
- 足を踏み外して落ちてしまった状況などを説明するとき。
- 発音・ニュアンス
- ケダネソ チュラク サゴガ パルセンヘッソヨ。誰も意図していない不慮の事態であることを強調します。
「사건(サッコン)」は犯罪や警察の捜査対象
一方、窃盗、詐欺、暴行、意図的な器物損壊など、明らかに犯罪性があり捜査対象となるものは「사건(事件)」と表現します。発音は文字通りだと「サゴン」と思われがちですが、実際には後半の音が濃音化し、耳で聞くと「サッコン [사껀]」のように聞こえるのが特徴です。
- フレーズ
- 절도 사건이 발생했어요.
- 日本語訳
- 窃盗事件が発生しました。
- 注意点・誤用例
- 自分が単に財布を落としただけ(紛失)なのに「절도 사건(窃盗事件)」と言うと、誰かに盗まれたと断定することになり、警察の対応が変わってしまいます。
日常会話で「昨日、すごい事件(出来事)があってさ」と大げさに語る場合にも「사건」を使うことはありますが、警察や公的な場での説明では、犯罪性が疑われない限り「사고」を使うのが自然です。

事故が「起きる・遭う・起こす」立場別の韓国語表現
- 客観的な発生は「사고가 나다(事故が起きる)」
- 自分が被害者なら「사고를 당하다(事故に遭う)」
- 自分が原因を作ったなら「사고를 내다(事故を起こす)」
日本語でも「事故が起きた」「事故に遭った」「事故を起こした」と、主語や立場によって動詞を使い分けます。韓国語でもこの使い分けは非常に重要であり、助詞と動詞の組み合わせを間違えると、被害者と加害者が逆転して伝わる危険性があります。
事故が発生した事実を伝える「사고가 나다」
誰の責任かは置いておき、中立的な立場で「事故が発生した」という事実だけを伝える基本表現が「사고가 나다(サゴガ ナダ)」です。「나다」には「出る、生じる、発生する」という意味があります。
- フレーズ
- 앞에서 교통사고가 났어요.
- 日本語訳
- 前方で交通事故が起きました。
- 使う場面
- 目撃者として警察に通報するときや、事故のせいで道が渋滞していることを友人に伝えるとき。
- 発音・ニュアンス
- 過去形の「났어요(ナッソヨ)」の形で覚えるのが実用的です。突発的な出来事に広く使え、「불이 나다(火事が起きる)」にも応用できます。
自分が被害者になった場合の「사고를 당하다」
自分や知人が巻き込まれて被害を受けたことを明示するには、사고를 당하다(サゴルル タンハダ)を使います。「당하다」は「被る、被害を受ける」という受け身のニュアンスを持つ動詞です。
- フレーズ
- 여행 중에 교통사고를 당했어요.
- 日本語訳
- 旅行中に交通事故に遭いました。
- 注意点・誤用例
- 会話では助詞を省略して「교통사고 당했어요」と言うことも多いですが、事故のほかに「도난을 당하다(盗難に遭う)」や「사기를 당하다(詐欺に遭う)」など、犯罪被害を訴える際にも必須の動詞です。
自分が原因を作ってしまった場合の「사고를 내다」
反対に、自分がレンタカーを運転していて壁にぶつけてしまったなど、原因を作った側になった場合は「사고를 내다(サゴルル ネダ)」を使います。
自分が追突されて被害を受けたのに、パニックになって「제가 사고를 냈어요(私が事故を起こしました)」と言ってしまうと、警察や保険会社に自分が加害者であると誤認されてしまいます。被害を訴えるなら必ず「당했어요(遭いました)」を使いましょう。
それでは次に、車を運転する方や歩行者として道を歩く際に役立つ、交通事故に特化した表現を見ていきます。
場面別・交通事故に関する韓国語フレーズと状況説明
- 車同士の軽い接触は「접촉 사고(接触事故)」
- 広く「ぶつかる」は부딪치다、「はねられる」は치이다
- 信号無視など状況を説明する単語を知っておく
韓国では車やバイクの交通量が多く、旅行者が歩行中にひやっとする場面に遭遇することもあります。万が一事故に巻き込まれた際、どのようなぶつかり方をしたのかを説明する表現は非常に重要です。
「ぶつかる」「はねられる」の動詞の使い分け
日本語の「ぶつかる」に相当する最も一般的な動詞は부딪치다(プディッチダ)です。人と人がぶつかったときから、車同士の接触まで幅広く使えます。
- フレーズ
- 살짝 부딪쳤어요.
- 日本語訳
- 軽くぶつかりました。
- 使う場面
- 駐車場での軽い接触や、歩行中に肩がぶつかった程度の状況を伝えるとき。
一方、車が歩行者や自転車を勢いよくはねた場合は「치다(打つ、はねる)」の受け身である「치이다(チイダ)」を使います。
- フレーズ
- 횡단보도에서 차에 치였어요.
- 日本語訳
- 横断歩道で車にはねられました。
- 発音・ニュアンス
- フェンダンボドエソ チャエ チヨッソヨ。車に強い衝撃で衝突された深刻な事態を伝える表現です。
事故の状況を説明する例文
警察が到着した際、どちらに非があったのかを説明するための証言が求められます。以下のフレーズは、客観的な事実を伝えるのに役立ちます。
- 신호를 기다리고 있었어요.(信号を待っていました。)
- 상대방 차가 신호를 위반했어요.(相手の車が信号を無視しました。)
- 뒤에서 갑자기 추돌했어요.(後ろから突然追突しました。)
- 운전자가 그냥 도망갔어요.(運転者がそのまま逃げました。=ひき逃げ)
はっきりと見えなかったり、記憶が曖昧だったりする場合は、無理に断定せず「정확히는 잘 모르겠어요(正確にはよく分かりません)」と前置きすることが大切です。

転倒、けが、急病などの身体的なトラブルを表す韓国語
- 転倒の原因を「넘어지다(転ぶ)」「미끄러지다(滑る)」で表現する
- けがの症状は「피가 나다(血が出る)」「붓다(腫れる)」などで伝える
- 意識や呼吸の有無を真っ先に伝えることが救命の優先事項
交通事故だけでなく、冬の凍結した道で転倒したり、階段を踏み外したりしてけがをすることもあります。また、同行者が突然倒れた場合、救急車を要請する際に症状を的確に伝える必要があります。続いて、身体のトラブルに関する表現を見ていきましょう。
「転ぶ」「滑る」「落ちる」など原因を表す動詞
病院で医師に診てもらう際、「どのようにしてけがをしたのか」を説明する動詞です。
- フレーズ
- 계단에서 발을 헛디뎌서 넘어졌어요.
- 日本語訳
- 階段で足を踏み外して転びました。
- 使う場面
- 地下鉄の階段などで足を滑らせて負傷した原因を説明するとき。
他にも、「빙판길에서 미끄러졌어요(凍った道で滑りました)」「문에 손가락이 끼었어요(ドアに指を挟みました)」など、日常によくある事故の原因をそのまま表現できます。
「痛い」「血が出る」「骨折した」など症状を伝える表現
現在の状態を伝えるフレーズです。自分の体で部位を指さしながら言うと、より確実に伝わります。
- 머리에서 피가 나요.(頭から血が出ています。)
- 발목을 삔 것 같아요.(足首を捻挫したようです。)
- 팔이 많이 부었어요.(腕がかなり腫れています。)
- 허리를 움직일 수 없어요.(腰を動かせません。)
意識の有無や呼吸状態を正確に伝えるフレーズ
最も緊急性が高いのは、人が倒れている場合です。119番の通報担当者は、まず意識と呼吸の有無を確認します。
- フレーズ
- 의식이 없어요. 숨을 안 쉬어요.
- 日本語訳
- 意識がありません。息をしていません。
- 使う場面
- 倒れている人を発見し、呼びかけに応じず、胸の動き(呼吸)もないことを救急隊に知らせるとき。
反対に、意識がある場合は「의식이 있어요(意識があります)」、胸が痛いと訴えている場合は「가슴이 너무 아파요(胸がとても痛いです)」と伝えます。
盗難や紛失などのトラブルに対応する韓国語
- スリや置き引きに遭ったら「도둑맞다(盗まれた)」
- 自分で失くした場合は「잃어버리다(失くした)」
- 警察で「保険提出用の書類(보험 제출용 서류)」を依頼する
観光地や人混みでは、財布やパスポートのトラブルも少なくありません。盗難なのか、単なる紛失なのかによって警察での手続きや海外旅行保険の申請が変わってくるため、事実を明確に区別して伝えます。
スリやひったくりに遭ったときの状況説明
明らかに盗まれた場合は、先ほど解説した「당하다(遭う)」という表現を使います。
- フレーズ
- 지하철에서 소매치기를 당했어요.
- 日本語訳
- 地下鉄でスリに遭いました。
- 関連表現
- 「여권과 신용카드를 도난당했어요(パスポートとクレジットカードを盗まれました)」
自分で失くした(紛失)場合
どこかに置き忘れたり、落としてしまったりした場合は잃어버리다(イロボリダ/失くす)を使います。盗まれた確証がないのに「盗まれました」と言うと虚偽申告になる恐れがあるため注意しましょう。
- 지갑을 잃어버렸어요.(財布を失くしました。)
- 어디에 두었는지 기억이 안 나요.(どこに置いたのか覚えていません。)
- 잃어버렸는지 도난당했는지 모르겠어요.(失くしたのか盗まれたのか分かりません。)
警察や遺失物センターでの届け出に必要なフレーズ
警察で調書を取る際によく聞かれる質問と、海外旅行保険を請求するために受付証(ポリスレポート)をもらうためのフレーズです。
- 会話例(役割:警察官・学習者)
-
警察官:안에 뭐가 들어 있었어요?(中に何が入っていましたか。)
学習者:현금과 카드가 들어 있었어요.(現金とカードが入っていました。)
学習者:보험 제출용 서류가 필요해요.(保険提出用の書類が必要です。)
帰国後に保険金を請求する際、現地の警察が発行した証明書が必要になるケースがほとんどです。「보험 제출용(保険提出用)」と伝えると、担当者も事情を汲み取って手続きを進めてくれます。
韓国での緊急通報(112・119)と助けを求める会話例
- 韓国の緊急電話は警察が112、消防・救急が119
- 周囲に助けを求める時は「도와주세요(助けてください)」
- 通訳が必要なら「일본어 통역을 부탁합니다」と依頼する
いざというとき、自分で電話をかけるか、周囲の韓国人に助けを求めるかの判断が必要です。ここでは、助けを求めるフレーズと、通報時に伝えるべき情報の順番を整理します。
周囲の韓国人に助けを求める短いフレーズ
大声で周囲の人に異常を知らせ、通報を依頼するための表現です。
- フレーズ
- 도와주세요! 119에 신고해 주세요.
- 日本語訳
- 助けてください!119番に通報してください。
- 発音・ニュアンス
- トワジュセヨ!イルイルクエ シンゴヘ ジュセヨ。もし生命の危機が迫っている場合は「살려 주세요!(サッリョジュセヨ/命を助けてください)」を使います。
日本語通訳をお願いする確実な表現
電話がつながっても、韓国語で詳細を説明する自信がない場合は、最初に「自分が日本人であり、韓国語ができない」ことを伝えて通訳を要求します。韓国の緊急通報システムには、多言語通訳サービスを介した三者通話の仕組みがあります。
- 저는 일본인입니다. 한국어를 잘 못해요.(私は日本人です。韓国語があまりできません。)
- 일본어 통역을 부탁합니다.(日本語通訳をお願いします。)
- 천천히 말씀해 주세요.(ゆっくり話してください。)
電話で現在地を正確に伝えるための場所・方向の単語
警察や救急隊を呼ぶ際、最も重要なのは「今どこにいるか」です。正確な住所が分からなくても、地下鉄の駅名や出口番号、ランドマークとなる建物などを伝えられれば問題ありません。
- フレーズ
- 여기는 홍대입구역 8번 출구 앞이에요.
- 日本語訳
- ここは弘大入口駅8番出口の前です。
- 関連表現
- 「편의점 맞은편이에요(コンビニの向かい側です)」「큰 사거리 옆이에요(大きな交差点のそばです)」「정확한 주소를 모르겠어요(正確な住所が分かりません)」
もし周囲に目印がない場合は、「휴대전화로 위치를 보내도 될까요?(携帯電話で位置情報を送ってもいいですか)」と尋ねるのも一つの手です。では、最後に報道やニュースで事故に関する情報を得るための語彙を確認しましょう。

ニュースや報道で使われる事件・事故の韓国語語彙
- ニュースでは日常会話より硬い漢字語が多く使われる
- 「被害者(피해자)」「容疑者(용의자)」など人物の呼び方を覚える
- 「亡くなる」は報道では「숨지다」「사망하다」が一般的
滞在中にテレビのニュースやスマートフォンの速報で事故の情報を知ることもあります。報道では、日常会話の「사고가 났어요(事故が起きました)」よりも硬い「사고가 발생했습니다(事故が発生しました)」といった受け身表現や漢字語が多用されます。
被害者、加害者、容疑者など人物を表す単語
ニュースを聞き取る際、誰が何をしたのかを把握するための重要なキーワードです。
- 피해자(ピヘジャ):被害者
- 가해자(カヘジャ):加害者
- 목격자(モッキョクチャ):目撃者
- 용의자(ヨンウィジャ):容疑者(疑いを持たれている人物)
- 김 모 씨(キム モ シ):キム某氏(実名を伏せる報道表現)
重傷、軽傷、死亡などの報道特有の表現
事故の規模を測る指標となる被害の状況を表す言葉です。日常会話の「다치다(けがをする)」よりも硬い表現になります。
- フレーズ
- 병원으로 이송됐으나 숨졌습니다. (또는 사망했습니다)
- 日本語訳
- 病院へ搬送されましたが亡くなりました。(または死亡しました)
- 発音・ニュアンス
- 「숨지다(スムジダ)」は「息を引き取る」というニュアンスで、報道で死亡を伝える際によく使われます。生存している場合は「다행히 생명에는 지장이 없는 것으로 알려졌습니다(幸い命に別状はないと伝えられています)」となります。
緊急時の韓国語フレーズを定着させる実践練習
- 緊急時には短い言葉で「何が起きたか」「どこか」「何が必要か」を伝える
- 日常的に声に出して練習し、頭で考えずに口から出るようにする
- 専門の教室でロールプレイを経験しておくと安心
ここまで多くの表現を見てきましたが、緊急時にこれらを全て思い出すのは至難の業です。大切なのは、最も重要な4つのフレーズ「사고가 났어요(事故が起きました)」「여기는 ○○예요(ここは○○です)」「한 명이 다쳤어요(1人がけがをしました)」「도와주세요(助けてください)」を、反射的に言えるようにしておくことです。
咄嗟のときに口から出るようにするための反復練習法
日本にいる間から、自分が滞在予定のホテルやよく行く駅の名前を当てはめて、声に出す練習をしてください。また、通報先の担当者からの質問(「位置はどこですか」「意識はありますか」など)を聞き取る練習も非常に有効です。
こうした緊急事態を想定した実践的なロールプレイや、細かい発音の指導(例えば「사건」の濃音発音など)は、独学よりもプロの講師に相手役を務めてもらうのが最も効果的です。安全で安心な滞在のために、基礎からしっかりと会話力を鍛えたい方は、専門のカリキュラムがある教室を活用してみてください。
韓国語の「事故」に関するQ&A(よくある質問)
韓国語で「事故」と「事件」はどう使い分けますか?
交通事故や不注意による転倒など、偶発的で意図的でないトラブル全般には「사고(サゴ)」を使います。一方、窃盗や詐欺など犯罪性があり、警察の捜査対象となるものは「사건(サッコン)」を使います。単なる接触事故を「사건」と呼ぶと、犯罪に巻き込まれたと誤解されるため注意が必要です。
自分が事故に遭った場合、どの動詞を使えばいいですか?
自分が被害者として事故に巻き込まれた場合は、「사고를 당하다(サゴルル タンハダ / 事故に遭う)」を使います。「제가 사고를 냈어요(事故を起こしました)」と言ってしまうと加害者扱いになるため、必ず「당하다(遭う)」という受け身のニュアンスを持つ動詞を選んでください。
韓国での緊急通報番号(警察・救急)を教えてください。
韓国では、警察への通報は「112」、火災や救急・救助の要請は「119」です。もし韓国語で詳しい状況を説明するのが難しい場合は、電話がつながった直後に「저는 일본인입니다. 일본어 통역을 부탁합니다(私は日本人です。日本語通訳をお願いします)」と伝えれば、三者通話による通訳サービスを受けることができます。
財布を盗まれたのか落としたのか分からない時はどう言えばいいですか?
確証がない場合は「잃어버렸는지 도난당했는지 모르겠어요(失くしたのか盗まれたのか分かりません)」と正直に伝えるのが適切です。自分で置き忘れた(분실 / 紛失)のに、盗まれた(도난 / 盗難)と断言してしまうと虚偽の申告になる可能性があるため、事実と推測を分けて説明しましょう。
ニュースで聞く「생명에는 지장이 없다」とはどういう意味ですか?
「생명에는 지장이 없다(センミョンエヌン チジャンイ オプタ)」は、直訳すると「生命には支障がない」となり、日本語のニュースでよく使われる「命に別状はない」という定型表現です。被害者が負傷しているものの、命の危険は脱している状態を報道する際によく使われます。
