韓国の金メダル報奨金と後援金 

  1. 韓国歴史・文化

韓国の金メダル報奨金と後援金

オリンピックの開幕とともにテレビの主導権を巡る争い

韓国のお茶の間ではオリンピックの開幕とともに家族間でのテレビのリモコン主導権を巡る争いが起きている。

「いつも見ていたドラマを見るか?オリンピックを見るか?」特に兄弟の多い家ではテレビのリモコン争奪戦が激しくならざるを得ない。

このように、オリンピックは国や時代に関係なく、国民の最大の関心事となってきた。

オリンピックに対する関心が高まるにつれて、これまでメダリストに対する報奨金が少なかったのではないかという世論とともに、韓国では2012年のロンドンオリンピックからメダルを獲得した選手に対する報奨金がアップした。

従来、オリンピックの金メダリストは月100万ウォン、銀メダリストは月45万ウォン、銅メダリストは月30万ウォンの年金が支給されていたが、2012年のロンドンオリンピックから銀メダリストが受けとる年金は月75万ウォン、銅メダリストが受けとる年金は月52万5000ウォンにアップした。

金メダリストが受けとる年金は従来通り月100万ウォンだ。

区分 年金(月) 報奨金
金メダル 100万ウォン 6000万ウォン
銀メダル 75万ウォン 3000万ウォン
銅メダル 52万5千ウォン 1800万ウォン

上記のような年金と報奨金以外にも、種目ごとにスポンサー企業協会が支給する報奨金もある。

サッカーは金メダルを獲得した場合、協会から31億ウォンが支給され、体操は金メダルに1億ウォンの報奨金が、ハンドボールは5億ウォン、バドミントンは4億ウォン(ダブルスは2億ウォン)、ホッケー2億5千万ウォン、8年ぶりにオリンピック本戦に進出した女子バレーは計1億ウォンが追加報奨金として支給される。

韓国の選手が参加した2012年ロンドンオリンピックの体操。夢を叶えたある選手の話

ロンドンオリンピックで特に関心を引いた選手は体操のヤン・ハクソン選手だ。

韓国では初めての体操の金メダリストになったという点でも注目を集めたが、それよりもヤン・ハクソン選手のビニールハウスの家が公開され、あちこちから援助の手が差し伸べられたからだ。

オリンピックに出る前、ビニールハウスに住んでいる両親に金メダルをとって、家を建ててあげたいという夢を語っていたヤン・ハクソン選手は自身の夢をかなえることができたのだ。

ヤン選手の両親は、家のそばの小さな畑で農業をし、家畜を育ててヤン・ハクソン選手を支えてきた。

このニュースを見たある建設会社ではヤン・ハクソン選手の両親に無料で家を1軒建ててあげることになり、S銀行と体操のスポンサー企業からも1億ウォン相当の後援金が支給されることになった。

「너구리(ノグリ:たぬき)ラーメンが一番食べたい」というヤン選手の言葉に、ノグリの製造メーカーである農心ではノグリラーメンを一生分プレゼントするという約束もした。

充分に食べさせてやれなくてすまないという両親に「自分を支えてくれた両親にむしろ感謝し、親孝行したい」という心根のやさしいヤン・ハクソンが体だけでなく、心で流した汗がついに実を結んだのだ。

ヤン選手の金メダルがより価値あるものに感じられる理由は、彼の孝行心が金メダルと同じぐらい輝いていて、感動的だからだろう。

あいづちをうつ

-그래요? そうですか

-그래서? それで?

-맞아요. その通りです

-정말이에요? 本当ですか?

-물론이에요. もちろんです

-역시 やっぱり

2018年2月9日に韓国で初めて冬のオリンピックが平昌で開幕しました。

韓国悲願の冬のオリンピックの開催に韓国中がお祭りムードに包まれました。極寒の中で行われた開会式や競技にも沢山の観客が声援を送っていましたね。

平昌はどこにある?

おそらく平昌という地名を聞いたことがある方は少ないのではないでしょうか。地名は聞いたことがなくても「冬ソナのロケ地」と言われたら、ピンとくる方も中にはいらっしゃると思います。

平昌はソウルから車で約3時間の場所に位置し、夏は避暑地、冬はリゾート地として韓国では有名です。

オリンピックに合わせ、現地へはKTX(韓国高速鉄道)でインチョン空港から1時間40分で行けるようになったそうです。

日本からのアクセスも良くなるので、これから新たな観光地として、現地を訪れる日本人が増えるかもしれませんね。

冬は氷点下15度にもなることもあるそうですので、現地に行くときは防寒対策が必須です。現地からオリンピック中継が寒そうだったのも納得ですね。

駅

日本選手が大活躍

皆さんはテレビの前で日本選手に声援を送られましたでしょうか。日本選手が大活躍され、興奮しましたね。特に男子フィギュアスケートで羽生選手と宇野選手が金銀を獲得し、感動された方も多いのではないでしょうか。

羽生選手は、韓国でも人気があり、オリンピック2連覇を達成した翌日の現地の新聞で「フィギアの王様」と大々的に報道されました。

皆さんは、どの競技が印象に残っていますでしょうか。ぜひ韓国語の例文を参考にお友達とお話をしてみてください。

メダル

会話

수진: 미나씨는 올림픽 봤어요

ミナさんはオリンピック見ましたか?

미나: 당연히봤지요.

もちろん見ました。

수진: 저는 피겨 스케이팅 보고 감동했어요.

私はフィギアスケートを見て、感動しました。

미나: 저도 그래요. 하뉴선수가 2연속 우승하고 눈물을 흘린 모습이감동적이었어요.

私もです。羽生選手が2連覇して、涙を流す姿が感動的でした。

수진:스피드스케이팅 경기 직후 서로를 위로해 주는 2명의 한일선수도 감동적이었어요.

スピードスケーティング試合の直後、慰め合う2人の日韓選手も感動的でした。

미나:그렇네요. 그게 올림픽정신이네요.

そうですね。それがオリンピック精神ですね。

余談ですが「선수」という言葉にはスポーツ選手以外にもう1つ違う意味があります。男性を指して「선수」と言ったときは、その男性が遊び人という意味になります。

韓国では友人との会話で「彼は선수だから気をつけて」などと日常的に使います。同じ言葉なのにまったく意味が違って、面白いですよね。

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