韓国で人気の作家とおすすめ作品 – 読書が楽しくなる韓国語学習

  1. 韓国歴史・文化

読書の秋という言葉があるように、韓国でも秋は読書が盛んな季節です。
韓国は電車内で本を読む人が少なく、あまり本を読まない習慣が心配されることもありますが、有名な作家や小説家がたくさんいます。
今回は、韓国で人気の作家とそのおすすめ作品を紹介したいと思います。

韓国で人気の作家とおすすめ作品 – 読書が楽しくなる韓国語学習

読書の秋

食欲の秋』、『読書の秋』といった言葉がありますね。

韓国にも同じように「秋は、読書の季節」という表現があります。

秋になると読書に関するイベントが行われたり、普段あまり読まないのになんだか本を読みたくなってつい買ってしまったなどの話が出たりもします。

韓国は電車などで本を読む人が少なく、あまり本を読まない習慣が心配されることもあります。

でも、もちろん韓国にも有名な作家小説家はいます。

イウェスの生存法

作家イウェス

では、韓国人が最も好きな作家や小説家は誰でしょうか。

2009年に行われた13歳以上の男女約1、700人を対象にしたアンケートで、作家이외수(イウェス)さんが13.5%の支持を受け1位に選ばれました。

当時、作家さんでは珍しいですがテレビ番組の出演も多く、進歩的な考え方や発言、繊細で個性的な文体が若者たちに影響を与え、今はツイッターのフォロワーが170万人を超えるほど人気の作家です。

おすすめの本

作品の中でもおすすめは、『하악하악 : 이외수의 생존법 (ハアッハアッ:イウェスの生存法)』という本です。

하악하악(ハアッハアッ)は荒い息の音を表すネット用語で、荒波のような人生を力強く生き抜こう、というメッセージが이외수(イウェス)さんならではの文体で表現されているエッセイです。

ほとんどの文章が短くできているので手軽に読めて、それらと一緒に調和する在来魚の細密画も見どころなこの本は、今もまた読み返す人が多い人気作品です。

하악하악 : 이외수의 생존법 (ハアッハアッ:イウェスの生存法)』

韓国の本の表紙には魚の絵が描かれています。その中から私が一番好きな一言を紹介したいと思います。

명심하라. 모든 성공은 언제나 장애물 뒤에서 그대가 오기를 기다리고 있다.

ミョンシムハラ。モドゥン ソンゴンウン オンジェナ ジャンエムル ティエソ クデガ オギルル キダリゴ イッタ。

(胸に)刻んでおこう。 全ての成功は、いつも障害物の後ろで君が来ることを待っている。

この言葉に強く胸を打たれたことを今でも覚えています。

苦しい日々に疲れたりする時には必ず思い出し、きっとまたいいことがあるはず!と自分を励ますこともあります。

辻仁成と共同執筆した作家

コンジヨン先生

そしてもう一人、ぜひ紹介したい小説家がいます。

作品が映画の原作になったり、中学生や高校生にぜひ読んでもらいたい本としても選ばれるなど、多くの韓国人、特に女性に愛されている공지영(コンジヨン)小説家です。

日本の作家、辻仁成と『愛のあとにくるもの(韓国でも사랑 후에 오는 것들:サラン フエ オヌン コットゥルというタイトルで出版されました。)』を共同執筆し話題になったりしてたので、すでに作品を読んだという方もいるかもしれませんね。

白いジャケットを着て微笑む韓国人女性。
小説家공지영(コンジヨン)さん

コンジヨンシンドローム

私が一番印象的なのは、中学校の頃、彼女の作品が3つも同時にベストセラーになったことをきっかけに공지영 신드롬(コンジヨン シンドローム)までになったのを今でも忘れられません。

夏休みの宿題では必ず彼女の作品を一冊読んで感想文を書いていて、ある年私は봉순이 언니(ボンスニ オンニ:ボンスニお姉さん)という本を読みました。

ストーリの中には、辛いことがあっても希望を忘れないで生きていこう、というメッセージが強くこもっていて、少し本を読むのが苦手な私でも楽しく読めたのを覚えています。

語学勉強にもおすすめ

長編小説ですが、小学生や中学生向けに書かれたバージョンもあるので、韓国語の勉強にも役立つと思います。

私もこの方法で日本語の勉強をしたりするのですが、小説を楽しみながら、言葉も覚えられる、まさに一石二鳥の勉強法です。

教科書や固い勉強に飽きた時には、読みたい韓国語の小説を一冊見つけてみるのもいいですね。

使える韓国語をカフェで習得
何度でも聞ける1対1レッスンはコスパ最強
【先生を選んで、無料体験する!】

開く

この記事を読んだ方はこんな記事も読んでいます